ディフェンスの距離
「一番遠い距離」でやることは「距離で攻撃を外す」こと
具体的にはパンチとキックが当たらない距離をキープして立ち回ることが、「距離で攻撃を外す」ということ。
この距離で攻撃を外す利点としては、相手の攻撃を空振りさせることができ、攻撃の後隙に攻撃を入れられることだったり、攻撃を空振りさせることによって相手の体力を消耗させることだったりする。

実際の距離感は画像の通り。
「体が伸びたところで攻撃が当たる距離」でやることは「パーリング」で攻撃を捌くこと
この距離では相手のパンチをはたき落とすパーリングをして、相手の攻撃をもらわないようにする。
また、攻撃を捌かれた相手は隙だらけになるので、適宜ガードが空いている部分に反撃を入れる。
キックのディフェンスはカット。ちなみに、カットが使える距離はこの距離だけ。
なぜなら、これ以上離れるとカットするまでもなく当たらないし、これ以上近いとカットして足を上げている間にパンチをもらいやすい上、軸足を刈られる可能性もあるからだ。

「パーリングの距離よりさらに半歩近い距離」でやることは「ボディーコントロールで避ける」こと
相手との距離が近く、パーリングする猶予がない距離ではスウェーバックやウィービング、ダッキングなどのボディーコントロールで攻撃を避ける。
この時、体が前のめりになり、頭とボディに膝蹴りをもらいやすくなる体制になることは注意が必要。
そのためには、相手の膝が入らないような位置に体をポジショニングすることが大事。

「相手の攻撃を躱せないくらい近い距離」でやることは「ブロッキング」
相手との距離がないので、パーリングもできないし、ボディーコントロールを使おうにも体を動かす前に相手の攻撃が届いてしまう距離では、避けるよりもブロッキングで体を守る。
なお、この位置からのエスケープとしては、「膝蹴りを打って距離を離す」という手段がある。

ブロッキングも間に合わない場合はおでこで受けたり、攻撃があたった瞬間に攻撃を受け流す「スリッピングアウェイ」でダメージを軽減する。

カウンターの当て方
カウンターの大前提として、攻撃を避けたり捌いたりした瞬間に「何をカウンターで当てるか」を考えているようでは遅すぎる。カウンターは回避の動作とセットになるくらい反復練習で体に染み込ませることが大事。

「パーリングの距離」での反撃は、距離で外して攻撃の後隙に反撃する
攻撃を距離で外して、相手の後隙に攻撃を入れる。
具体的には、スウェーやステップバックからのミドルキックがある。
攻撃をスカされた相手は体勢が崩れていて、ニュートラルの構えの場所に狙った部位があるかわからないので、当てたい部位がある場合には、いつもと違った狙いをする必要がある。

「ボディーコントロールで避ける距離」では攻撃に対応した反撃をする
この距離は、どんな攻撃も届く距離なので、攻撃を避けながらカウンターを入れていく。
例えば、相手のジャブに対してクロスのストレートで反撃する。

一見、クロスになるタイミングを計るのが難しそうだが、ワンツーに対して、タイミングが遅れて同じフォームでクロスを狙っても、「ツー」の部分に対してもカウンターになりうるので、汎用性は高い。

ブロッキングの距離でのカウンターについては、公開NGだったらしく、見ることはできなかった。
これはもしかすると久保優太選手の過去の試合の中で、「ブロッキングの距離での反撃」に注目すれば何かわかるかもしれない。
