鉄鍋は保温性に優れるが不便が多すぎる

鉄鍋の不便さ

 お店などで「鉄板焼き〜」とつく料理は、鉄鍋や鉄のプレートの上に料理が載った状態で出てくる。

 そしてこれらの料理は往々にしてアツアツで美味しい。

 しかし、これを家でやろうとすると実は大変なのである。

 お店ではただ鉄板の上の料理を食べるだけなので、このことはわからないが、ご家庭でこれをやろうとすると確かにお店で感じた鉄板焼きのいい効果はあるものの、調理と片付けの過程で大変な思いをすることになる。

 以下に、鉄鍋を持っていてよく使っている筆者がその不便さをまとめる。

 結論は、鉄鍋は買わなくていい、である。

重たいので調理がやりづらい

 鉄鍋はフライパンと違ってだいぶ重たい。

 なのでこれをフライパンの感覚で振りながら調理をするのはほぼ不可能だと思っていい。

 鍋が振れないならヘラ等で混ぜればいいのだが、鍋が振れないことの不便さは混ぜる時ばかりではない。

 鉄鍋自体がほぼ動かせないので、油を引いたり、料理を皿に移す時などのシーンでそれぞれ人が手を動かす必要があるだ。これは地味に面倒臭い。

 油はキッチンペーパー等を箸で摘んで鍋全体に塗り込むし、料理を皿に移すときも箸やお玉を使うことになる。

底面と側面にたっぷり油を塗り込まないと食べ物がくっつく

 鉄鍋は食べ物が当たる部分全てに油がついていないと、食べ物がガッチリとくっついてしまう。

 くっついてしまった食べ物は引き剥がす時に崩れてしまうので、その時点で味が落ちてしまう。

 さらに油を敷いても、食べ物が油を吸ってしまうと鉄の面が剥き出しになってしまうので、これまたくっついてしまう。かと言って大量に油を使ってしまうと料理が油だらけになってしまうので、これも現実的ではない。

 食べ物が当たる部分全てに調理中に落ちないくらいの油の膜がしっかり張れていない場合は、それだけで料理が失敗してしまうことになるので、事前準備とメンテナンスが非常に大事になる。が、これが本当に面倒臭い。

錆びないように油を塗り込むメンテナンスが面倒臭い

 使った後の鉄鍋は錆びないようにすぐに洗って、火にかけて水気を飛ばし、その後油を塗る。

 ただでさえ洗い物は面倒臭いのに、重たい鉄鍋のメンテナンスに時間と体力をかけないといけないのは本当に面倒臭い。

鉄鍋の便利さは保温性

 鉄鍋はフライパンと違って保温性が高いので、鍋の中の料理が長い間アツアツである。

 なので、皿がわりに使うといつまでもメインディッシュがアツアツで食べられるので、じっくり料理を楽しみたい場合は便利である。一番美味しい温度をいつまでも保っていてくれる。

結論:鉄鍋は買わなくていい

 鉄鍋は良い面もあるが、不便で面倒臭い面の方が目立つ調理アイテムである。

 なので、上記のデメリットをしっかり認識した「マメな料理家」以外は買うのをやめておいた方がいいと思う。

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