METAL GEAR RISING: REVENGEANCE:感想メモ

プレイ状況

 難易度ノーマルで1周目をプレイ中。(2025年10月20日)

Just a moment...

アクションゲームとして完成度が低い

 本作はアクションに振り切ったメタルギア作品で、PV等を見るといろいろかっこいい。が、自分でゲームをプレイしてみると、操作がやり辛いし、敵のモーションはカメラワーク的に見えにくいし、ヒット感が軽いくて爽快感がなかったりと、アクションゲームとしては普通にクソだと思った。

ロックオン状態がわかりにくい

 「敵をロックオンした状態」がわかりにくい。

 上記画像は敵をロックオンした状態だが、非ロックオン状態はほとんど同じようなアイコンで「TGT」と表示されている。

 似たようなアイコンなので、中の文字を読まないと状態がわからないのが不便。

防御手段は弱攻撃を重ねるパリィのみ

 このゲームの防御手段は、敵の攻撃に弱攻撃をタイミングよく重ねて攻撃を弾く、いわゆる「パリィ」しかない。

 ガードもなければ、ローリング回避もないのである。

 それでいて、雑魚戦はほとんどが対複数戦だし、ボス戦では相手が常に「微妙なスーパーアーマー」を付けている。なので、ゲーム全編を通して攻撃に割り込まれて理不尽な被弾をもらう。

 さらに、「パリィ」が漏れるとただの弱攻撃になるか、パリィのモーションだけが出るのでミスったら基本的には被弾する。これが本当にストレスになる。防ぐか避けるかできろよ。。

プレイヤーの攻撃は敵単体用なのに集団戦が多い

 防御手段が「パリィ」しかないくせに、雑魚戦は基本的には対複数戦になるが、こちらの攻撃は対単体用なので複数戦は1対1を複数回やるようにするか、攻撃に無理やり巻き込んで複数を倒すかという微妙なことをやらないといけない。

 こういう「ハイスピード3Dアクションゲーム」なら、範囲攻撃があるとか、空中に打ち上げてエリアル攻撃ができるとかの工夫がある場合が多いが、本作はそういう便利機能がわかりやすく準備されてるわけじゃないので、プレイヤーが工夫してやる必要がある。

 まぁ不通に面倒くさいわな。

「斬撃モード」が面倒くさい

 敵にある程度ダメージを入れると、「斬撃モード」でとどめを刺すことができる。

 雑魚戦であれば、これで上記画像の赤枠部分を切ると回復アイテムが出てきて、すべての要素が全回復する。

 ボス戦であれば、敵の武器や防具を切り裂いて以降の戦闘が有利になる。

 演出は派手だし、多分これがこのゲームの「ウリ」なんだろうが、何回かやっているとこれが普通に面倒くさくなる。

 赤枠を狙うのが面倒くさいし、チャンスに対して「斬撃モード」を手動で起動しないといけないのも面倒くさい。

 「斬撃モード」のチャンス判定は、攻撃した際に敵の色が変わったり、一瞬画面に「斬」と表示されるだけだったりするから、それを見逃さないために集中するのがマジで面倒くさい。

ステージが入り組んでいて爽快に走れない

 このゲームのステージ移動は、「ニンジャラン」というモードで走り、走っている間は障害物や段差を自動で越えてくれるようになる。

 しかし、それはあくまで段差や障害物だけなので、階段を登ったり、部屋を探索する時は普通にちまちま動く。そして、そういうシーンが「結構多い」のが残念。

 基本的はマップには敵がおり、そういうシーンではMGSと同じくステルス状態なので、適当に走り回ることはできない。敵がいないマップでもアイテムが隠されており、走り抜けるとそれらを取り逃すから、そういうところでもむやみに走れない。

ステルスアクションも作りが雑

 このゲームも「一応はMGSシリーズ」なので、ステルスアクションを盛り込んできている。が、MGSのナンバリングタイトルのように、それをメインで据えているわけじゃないからか、だいぶ作りが雑である。

 まず、敵はレーダーに表示されるが敵の視界はわからない。なので、どこまで近づいたらどうなるのか、というのがわからない。

 さらに、敵の視界が結構広いのもストレスになる。このゲームには、しゃがみ、壁張り付き、匍匐などの「隠れる」というムーヴがないので敵の視界から外れることが難しい上に、敵の視界は広いので、ステルスをしようとしても理不尽に敵に見つかる。

 まぁ敵に見つかっても斬り伏せていけば、キチンとステータスは全回復するので困りはしないが、上記の通り、アクションゲームとしても「微妙なデキ」なのでステルスを無視しても、それはそれで別のストレスになるのが残念である。

ストーリーもうすっぺらい

 主人公の『雷電』が『スネーク』曰く「単純軟弱石頭」なので、そういうやつが織りなすストーリーなんて推して知るべしである。

 やたらと、「弱者を守る」とか「ミーム」がどうとかと語るが、それが本当にうすっぺらい。

 そういう「ふわっとした言葉」がやたらと出てくるが、それぞれの定義や問題意識が語られないので、「背伸びした中学生たちの会話」みたいに聞こえて気持ちが悪い。

総評:フルプライスで買ってたら発狂するレベル

 面白いポイントがほぼない珍しいゲームだった。

 コナミはアクションゲームの会社じゃないので、アクションの部分は少し甘く見ても、ナンバリングMGSシリーズで肝だったステルスアクションとストーリーもゴミだったので、これは救えない。

 まぁこれは小島監督が制作に関わっていない作品だからしょうがないとは思う。これは「MGSじゃない何か」なのである。

 この作品のリマスターが出ないのは納得である。だってつまんないもん。

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