同じ「狂い」を持っている仲間は大切にしたい

プロを目指さないアマチュア格闘技ガチ勢は狂っている

 プロを目指さない格闘技アマチュアガチ勢は誰にも理解されない。

 格闘技アマチュアガチ勢は、お金を払ってジムに通い、痛くて、怖くて、辛い練習を日々こなす。ガチ勢なので、当然「フィットネス勢」よりも激しく練習する。

 さらに、アマチュア大会に出るために、大会運営にお金を払って、減量をして、追い込み練習もして、痛くて、怖くて、辛い試合を戦う。この過程においては、大小はあれど、普通に怪我もする。

 そして、格闘技アマチュアガチ勢はプロを目指さないので、いくら頑張って続けても、試合で勝とうが負けようが、それが収入になることはない。永遠に収支はマイナスである。

 側から見れば、お金を払ってかなり辛いことをしに行っている狂った人である。

そんな狂った仲間は尊い

 格闘技アマチュアガチ勢でいることは、経済的にも、身体的にも損である。

 時間とお金を払って、怪我をする可能性が非常に高い格闘技に本気で取り組むのである。しかもなんの見返りもなしに。

 お金が稼ぎたいなら、格闘技をしている時間を「お金稼ぎ」に使えばいい。格闘技をやれるくらいの体力と時間があれば、単純に労働時間を増やすという脳筋戦略でも収入は増やせるだろう。

 体を鍛えたいなら、格闘技のような「相手を壊すことを目的とするコンタクトスポーツ」をやる必要はない。かなりの確率で怪我をする。

 このように、格闘技アマチュアガチ勢でいることは、経済的にも、身体的にも損であるが、狂っているのでこれれがやりたいのである。

 なんでやりたいのかはわからない。とにかく楽しいからやりたいのである。これはもう狂っている。

 そして、格闘技ジムにはそんな狂った仲間が数人はいて、お互いに楽しみながら、お互いを壊しあって練習している。試合前なんかはガチスパーで特に激しく壊し合う。

 そんな狂った仲間は大切にしたい。

 友達にはなれないかもしれないけれども、同じ狂気を持った尊い仲間である。

 大切にするやり方はよくわからないけども、とにかく、大切にしたいのである。 

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