『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の複利効果とは
結論:ファンドで再投資が行われると、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の基準評価額が増えるので、その結果、保有している資産額が増える。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は、配当金や利益が生まれた際に、それを運営するファンドが再投資する。
この再投資による複利効果は、個人が保有している当商品の口数が増えることではなく、保有している口数あたりの基準価額が増えることで生じる。
例えば、投資家が1口当たり1,000円で『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』に1口投資している場合、その投資信託が配当金や利益を生み、ファンド内でその金額分が再投資されたとする。
その後、その1口あたりの基準価額が1,100円を超えたとする。この増えた「100円」がこの場合の複利効果である。
なので、投資信託における再投資による複利効果は、保有している口数あたりの基準価額が増えることによって生じるものであり、個人が保有している『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の口数が増えることではない。
勘違いしがちなので注意したい。
多分FAQ
Q:毎年の再投資による複利効果があるなら、毎年基準評価額は上がる?
A:そうとは限らない。
ファンドが投資している株式の株価が下がる、配当金が下がる、為替が円高になる、などすれば、ファンドが再投資をしても前年の基準評価額を上回るとは限らない。
Q:「複利が効いているか」はどうやって確かめればいい?
A:ファンドが得た配当金を何にどれだけ再投資したかはわからないので、確かめられない。
「運用報告書」の「損益の状況」の欄に、「いくらの配当金があったか」ということは書いてあるものの、それをどの銘柄にどれだけ再投資したか、は書いていないのでわからない。まぁベンチマークに沿うように運用するのがファンドのルールなんで、そうなるように再投資をしてるんだろうけど。
https://www.am.mufg.jp/pdf/zenunyou/253425/253425_20230425.pdf
再投資の仕組みは『emaxis slim 米国株式(s&p500)』と同じ
以下の記事にまとめた通り、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の再投資の仕組みは『emaxis slim 米国株式(s&p500)』と同じ。
筆者の資産形成は『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』一本
いろいろ検討した結果、筆者は2024年2月現在、『オルカン』一本で資産形成をしている。
コメント