反撃が怖くて踏み込まずにローキックを打つ
本来、ローキックは足の脛か、そのちょっとした辺りを相手に当てる。
この当て方では当然、足の長さ一杯に使って蹴ることはできない。なので、ちゃんと相手の当てたい部位に自分の足が当たるように、ある程度踏み込んで近づいてから蹴らなければならない。
しかし、踏み込むということは相手の間合いに入り込むことになる。なので、自分も相手の攻撃が当たる距離に入り込むことになる。
この距離では当然相手も反撃をしてくる。仮にローキックを当てたとしても、その後にパンチの反撃をもらう可能性がある。
スパーリング中にある程度撃ち合いを繰り返していくと、相手も学習してくるので反撃をもらう機会が増えてくる。
この反撃にビビってしまうと、踏み込まないローキックを打つようになってしまう。
遠間から打つローキックは足の甲から下が相手に当たりがち
踏み込まないローキックは足の長さをいっぱいに使って当てるので、足の甲から下の部分が相手に当たりがち。
タイミングや瞬発力によってはそれでもある程度はダメージを取れるが、この蹴りは「相手の硬い部分」に当たった時がかなり危ない。
足の甲の部分の骨は、普段蹴りに使っている脛の骨に比べると脆い。なぜなら、足の甲の骨は小さくて細かい骨が集まってできているからである。
狙い通り相手の太ももの肉に当たればいいが、狙いを外したり、相手にカットされたりして、こういう小さい骨を硬い骨に勢いよくぶつけてしまうと簡単に折れてしまうこともある。
足の甲から下の部分だと足の指があるが、これを硬いところにぶつけたらどれくらい痛いかということは、今更ここで書くまでもないだろう。
足の爪は簡単に折れる
足の指を相手の硬い骨に当ててしまった場合、骨は折れなくとも爪が折れることがある。ちなみに筆者はこういう機会が非常に多い。多分年一くらいでやってる気がする。
足の指の骨で相手を蹴ってしまった場合、当然足の指の中はジーンと衝撃が響いて痛いし、爪が折れるとその表面の皮膚も痛い。しかも血がいっぱい出る。
爪が折れると完治まで時間がかかるし爪の生え方がおかしくなる可能性がある
足の爪が折れて、再び蹴っても問題ないくらいまで修復されるまでには、大体2週間くらいはかかる。
しかも爪が折れてしまうと、なかなか真っ直ぐには爪が生えてきてくれない。原因は爪が折れたこと以外にある気がするが、折れた爪はなんとなく「アーチ型」に生えてきてしまう傾向があるように思う。
真っ直ぐではない爪の生え方をしてしまうと、「巻き爪」や「陥入爪」になってしまい、別の負傷を引き起こしてしまうので厄介である。
ローキックの反撃にビビった代償はでかい
ビビったローキックはダメージが低い上に、防御されたり、狙いを外すと打った側が大ダメージを受ける。
これではリスクとリターンが全然あっていない。
これならビビらずに踏み込んで脛を当てるローキックを打って反撃を受けた方がマシである。
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