転職活動もお金と時間があれば有利にできると思った話

お金がないと転職先は「お金が稼げるところ」に限定される

　「なんのために働くのか？」

　こんな問いに多くの人は「生きるため！」と答えるだろう。

　それはその通りかもしれない。お金がないと生きられないので、お金をくれる会社で働くわけだ。

　毎月一定額のお金を稼げないと生活が成り立たないような「自転車操業」のような家計には、「仕事がない」あるいは「必要分のお金が稼げない」ということは死活問題である。

　こういう人は、仕事を選んでられない。必要分のお金がもらえるならどこでだって働くだろう。

　逆に、働いてて楽しいけど、必要分のお金はもらえないような仕事はできない。

　なので、お金がない人は転職先を自由に選ぶことはできないのである。

　一方で「生きるため」のお金がある程度準備できていたらどうだろうか？

　この状態であれば、「お金を減らさないために必要分だけ働く」とか「家で一人で遊んでるよりは楽しいから働く」、「働くことが勉強になるから働く」など、「お金が稼げる」以外の理由でも働くことができる。

　つまり、お金がある程度ある人は転職先の選択肢が広いのである。

　これなら転職自体には困らなそうである。

　大抵において「お金がない」とセットで発生するのが「時間がない」という問題である。

　「お金がないので、次の転職先をすぐに見つけなければ家計が破綻してしまう」

　こんな状況だと転職活動に時間をかけてはいられない。

　そうなると「今ある転職先」から、条件が気に入らなくても選ぶ必要が出てくる。

　これでは「転職先に満足する」なんてことは最初から度外視しなければならないだろう。これは悲しいことである。

　しかし、お金がある程度あるので転職活動に時間がかけられる場合はどうだろうか？

　その時点で自分がアクセス可能な転職先に満足がいく条件の会社がなければ、それが出てくるのを待ったり、自分の求める条件での転職ができるように採用企業と交渉することもできる。

　これならば自分にとって満足がいく会社に転職できそうである。

　このように満足な転職をするためには「お金と時間」があったほうがいい、と筆者は考えている。

　しかし、この「お金と時間」がないからみんな苦労しているのである。それはなんとなくわかる。

　ではどうやって「お金と時間」を作ればいいのか。

　残念ながら、これについては即効性のある解決策はない。

　筆者がある程度の「お金と時間」の余裕を作ることに成功した。実際に、転職活動も1~2年くらいかけてしまっても家計はなんの問題もないくらいの余裕がある。

　そんな筆者が余裕を作った方法は、「失敗しないこと」である。

　筆者はこの分野の話が好きなので、「何が失敗なのか」については別の記事で語ることにするが、簡単にいうと「ローンなど、借り手が不利になるような条件のサービスを使わない」、「手持ち以上のお金を使わない」、「ギャンブルなどですぐにお金を手に入れようとしない」などがある。

　これさえ守っていれば、お金は基本的に毎月増えていく。

　「お金と時間」という余裕を手に入れた筆者が現状で求めることは、「ダラダラ暮らすこと」である。

　これは自分のその日の気分で、やりたいことがあればやって、やりたくないならすぐにやめる、というような生活である。

　しかし、就職するとなると完全に上記のように「ダラダラ暮らすこと」はできないだろう。

　なので、可能な限りこれに近づけるような条件で雇ってくれる会社を時間をかけて探していこうと思う。