2025年からフリーランス1年生として働いている
詳しくは以下の通り。

まとめ:希望に近い働き方は実現したが、別の問題が起きた
2025年8月から、業務委託契約でIT関係の仕事を始めた。
さらにその翌月からは、月50時間の仕事を2つ持ち、月100時間で最大25万円を稼げる状態になっていた。
どちらもフルリモートであり、労働時間を抑えながら生活費を稼ぐという当初の目的は達成できた。
| 開始時期 | 仕事内容 | 月の稼働時間 | 月の報酬上限 |
|---|---|---|---|
| 2025年8月 | 社内業務のIT改善 | 50時間 | 10万円 |
| 2025年9月 | 社外向けシステム開発 | 50時間 | 15万円 |
ただし、フリーランス1年目で問題になったのは、仕事を取ることや技術的な難しさだけではなかった。
実際に困ったのは、案件の方針が途中で変わること、担当者と連絡が取れなくなること、そして仕事を進めることも終えることもできない状態だった。
これまでのあらすじ
社内の「ITなんでも屋さん」として働き始めた
最初にもらったのは、社内の「ITなんでも屋さん」に近い仕事だった。
Googleスプレッドシートで管理されている社内業務を調べ、既存の管理表を使いやすくしたり、Google Apps Scriptを使って手作業を減らしたりした。
仕事内容は小規模な改善が中心だったが、実際に使っている人から困りごとを聞き、それを仕組みで解決するという流れは、これまでのシステム開発経験をそのまま利用できた。
社内業務での評価が(たぶん)次の契約につながった
2025年9月からは、同じ会社の別部門からも仕事をもらえるようになった。
こちらは営業担当者と一緒に、社外の顧客に向けた業務システムを作る仕事だった。
この仕事で、顧客へのヒアリング、要件定義、生成AIで作られたシステムの動作確認、セキュリティ上の問題の確認などを担当した。
ほかにも、OpenAI APIを利用した画像生成処理パイプラインの構築や、Ruby on Railsによる画像販売システムの実装にも関わった。
会社員時代に経験したシステム開発の知識をそのまま使える仕事だった。
感想メモ
技術よりも、案件の前提が変わることに苦労した
社外向けの仕事では、依頼されたものをそのまま作ればよいわけではなかった。
実装を始める前後で、案件の前提そのものが何度も変わったからである。
新規開発の予定が既存システムの診断に変わった
ある案件では、顧客へのヒアリングを行い、新しいシステムを作るための要件定義を進めていた。
ところが、途中で顧客が別ルートから生成AI製のシステムを入手したため、新規開発の必要がなくなった。
そこで、担当業務がその生成AI製システムのセキュリティ診断と動作確認に切り替わった。
当初の計画はなくなったが、すでにあるシステムが業務で使える状態なのかを調べるという、別の仕事が発生した形である。
とはいえ、これは「実装する仕事」から「動作確認をする仕事」に変わっただけなので、報酬はそのままに、作業負荷が減ってラッキーくらいに思っていた。
「作れる」と「予算内で作れる」は違う
別の場面では、商談段階で営業チームが実現可能としていた機能を調査したところ、想定よりも大きな実装コストがかかることが判明した。
技術的には作れるが、予算や開発期間を考えると、そのまま実装するのは現実的ではなかった。
そのため、なぜコストがかかるのかを説明し、どこまで実装するのかを含めて方針を練り直す必要があった。
技術屋以外が言う、システム開発における「できる」は、「お金と時間を無制限に使えばできる」という意味になりやすい。
技術屋としては、当たり前のことでもそれ以外の部門には、特に期待感を抱かせることが仕事の営業部門は悪意なくそういうことをやってくるので、注意が必要。
仕事を進められないが、勝手に終えることもできない
最も困ったのは、あるシステム開発で、営業担当者と顧客の双方との連絡が安定して取れなくなったことである。
システムの方向性を決める人と相談できないため、仕様や優先順位を決められず、新しい実装を進められない。
一方で、プロジェクト中止や契約終了の連絡も受けていないので、こちらの判断だけで開発を終了することもできない。
そのため、従来どおり稼働予定を提出し、予定時間内は連絡が来れば対応できる状態を維持している。
また、システムで利用しているライブラリに更新があった場合は追従し、開発を再開できる状態に保っている。
そして、この状態が約半年続いている。
忙しいわけではないが、完全に自由でもない。仕事があるとも、なくなったとも言い切れない。
まぁ報酬はその間も出ているから問題ないが、この仕事が今後発展していくとは考えられない。
なので、フリーランスの不安定さというと、突然契約を切られることを想像しやすい。
しかし実際には、契約は続いているのに案件だけが止まり、今後の見通しを立てられない状態もあることがわかった。
契約が2本あっても、収入源は1つだった
2025年末の時点では、月50時間の契約を2本持っていた。
仕事が2つあるため、当初は収入源を分散できているように見えていた。
しかし、どちらも同じ会社の別部門から受けた仕事である。契約書が2つあっても、発注元は実質的に1社しかない。
会社側の方針や経営状況が変われば、2つの仕事が同時になくなる可能性がある。
片方の部署で成果を出して別の仕事につながったことは成功だが、収入源の分散にはなっていなかった。
仕事の本数と、収入源の数は同じではない。
これが、フリーランス1年目に見落としていた点である。
開業、確定申告、移住時に行った手続き
フリーランスとして仕事を始めた後は、税務署に開業届を提出した。
2025年分の確定申告には『やよいの青色申告』を利用した。
会社員時代は勤務先が税金の処理をしてくれていたが、個人事業主になると、売上と経費を自分で記録して申告する必要がある。
2026年5月には、東京都江戸川区から宮崎市へ移住した。
筆者は自宅を納税地としており、独立した事務所や従業員を持っていない。
この条件では、所得税の納税地変更について税務署へ別途届出を出さず、マイナンバーカードの住所を更新し、次回の確定申告書に宮崎市の住所を記載する形となる。
事務所の移転や従業員への給与支払いがある場合は必要な手続きが異なるため、国税庁の案内を確認した方がいい。
2年目は、契約本数ではなく発注元を増やす
フリーランス1年目を振り返ると、技術的な仕事には、これまでの実務経験を使っておおむね対応できた。
難しかったのは、要件変更、商談段階との認識差、担当者との連絡停止など、自分だけでは制御できない問題だった。
現在の仕事は、短時間・フルリモートという希望に合っている。
だから、すぐに手放す理由はない。
ただし、発注元が実質1社しかない状態を、安全だと考えることもできない。
2年目は現在の契約を維持しながら、別の会社からも仕事を受けられる状態を作る。
契約本数ではなく発注元を分けることが、次の課題である。

コメント