emaxis slim 米国株式(s&p500) の再投資による複利効果は保有している口数が増えることではない
「emaxis slim 米国株式(s&p500)」は分配金を出さない
分配金額は委託会社が基準価額水準、市況動向等を勘案して決定します。ただし、分配
対象収益が少額の場合には、分配を行わないことがあります。
出典:
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS
「emaxis slim 米国株式(s&p500) 」の目論見書には上記のように、「分配金を出すかどうかはその都度判断する」、みたいなことが書かれている。
しかし、以下のように分配金が支払われたことはない。(楽天証券の「emaxis slim 米国株式(s&p500) 」のページより)
おそらく目論見書の文章はいわばテンプレのようなもので、実際には「emaxis slim 米国株式(s&p500) 」を購入する際にあったように「分配金再投資」のスタイルなので、保有者に分配金は出ない。
「emaxis slim 米国株式(s&p500)」の複利効果とは
「emaxis slim 米国株式(s&p500)」は、配当金や利益が生まれた際に、それを運営するファンドが再投資する。
この再投資による複利効果は、個人が保有している当商品の口数が増えることではなく、保有している口数あたりの基準価額が増えることで生じる。
例えば、投資家が1口当たり1,000円で「emaxis slim 米国株式(s&p500)」に1口投資している場合、その投資信託が配当金や利益を生み、ファンド内でその金額分が再投資されたとする。
その後、その1口あたりの基準価額が1,100円を超えたとする。この増えた「100円」がこの場合の複利効果である。
なので、投資信託における再投資による複利効果は、保有している口数あたりの基準価額が増えることによって生じるものであり、個人が保有している「emaxis slim 米国株式(s&p500)」の口数が増えることではない。
勘違いしがちなので注意したい。
分配金が欲しいなら『ISS&P500米国株 (1655)』を買う
『emaxis slim 米国株式(s&p500)』と同じく、S&P500に投資できて、信託報酬が0.077%と格安な国内ETFとして『ISS&P500米国株 (1655)』がある。
これを買えば、保有している株数(口数)に応じて分配金をもらえるので、そのお金でさらに『ISS&P500米国株 (1655)』を購入すれば、再投資によって保有している株数は増える。
再投資によって株数が増えた方が安心する人や、分配金を使ってしまいたい人には『ISS&P500米国株 (1655)』もおすすめできる。
『ISS&P500米国株 (1655)』ならファンド内で二重課税を調整してくれる
『ISS&P500米国株 (1655)』は日本国籍のETFなので、二重課税調整制度に対応している。
一方で、同じS&P500に連動するETFである『SPDR S&P 500 ETF Trust(1557)』のような外国籍のETFを買う場合には、外国税額控除の申請を自分でやらなければならないので手間である。
『ISS&P500米国株 (1655)』の他にも、S&P500に連動する日本国籍のETFとして、『上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)』や『MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)』がある。
好みな点があれば、これらを買っても『ISS&P500米国株 (1655)』と同じく二重課税調整制度の対象なので、余計な申請手続きは必要なくてよい。
『ISS&P500米国株 (1655)』は『楽天証券』と『SBI証券』でも買える
なので、これら優良証券サービスを使う賢いユーザーなら誰でも買える。
2024年からの新NISAは『オルカン』一本だけを買う
詳しくは以下の通り。
投資のマイルールは以下の通り。
『emaxis slim 米国株式(s&p500)』を持ち続けるって結構難しいと思った話
アメリカが、末長く、我々の大切な資産を成長させてくれると信じられなければ、『emaxis slim 米国株式(s&p500)』を持ち続けるのは難しい。
が、アメリカ企業の業績だけを見ても、「アメリカ経済を信じられる」とは言えない。
どんなことがあっても『emaxis slim 米国株式(s&p500)』を持ち続けるためには、アメリカをはじめ、世界の動きについての情報を集めて、考えて、自分なりの考えを持つことが大事である。
以下の記事がその一助になれば幸いである。
お金があると人生が楽になるので賢く投資して早めに「手堅い資産」を作りたい
お金に余裕ができれば、お金のために必死で働く必要がないので人生が楽になる。
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