時間を味方につけて「欲しい商品」を安く買う方法

時間を味方につけて欲しい商品を安く買う方法

 結論は、『時間と共に値段が上がる「優良な金融資産」を買い持ちしながら、時間と共に値段が下がる「欲しい商品」を時間が経ってから買う』ということ。

時間は「商品の値段」を下げる

 基本的には「商品の値段」は下がるものである。

 筆者が現在集めている『進撃の巨人 第1巻』は2010年3月17日に定価550円で発売され、2023年9月18日時点では中古価格で1円にまでその価値を下げている。

 ヴィンテージに価値が出る商品は別にして、商品は市場の需要を満たし切るまで生産されるので、時間が経てば経つほど商品は余る。

 そして商品を手に入れた人はもうその商品を欲しがらないし、なんだったら飽きて中古市場でその商品を販売したりする。

 さらに、商品は日々アップデートされるので、時間が経った商品は新商品と比較されて、さらにその値段を下げる。

 なので商品は時間が経てば、中古に安価に出回るし、新品でも安く買えるようになる。

 「商品は確実に値下がりする」という前提を考えれば、「今、新商品を買う」というお金の使い方が馬鹿らしく思える。

 お金を増やしたい人は、よほど切実な「今すぐに手に入れたい理由」がなければ、大抵の商品は、今すぐに買うべきではないと筆者は考えている。

 時間が経てば確実に値下がりするのに、あえてそれを待たずに多額のお金を支払う必要はない。

時間は「優良な金融資産の値段」を上げる

 一方で、上下の波はあるが「優良な金融資産の値段」は時間と共に上がる。

 筆者が2023年9月18日時点で保有している金融商品『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、価格の波はあれど、2018年から2023年まで右肩上がりで値上がりしている。

 「優良な金融資産」はその価値が時間と共に、十分に増えるようにデザインされている。

 優良な投資対象の選定、配当再投資による複利効果など、「優良な金融資産」はさまざまな方法でその価値を増やそうとしてくれる。

 金融資産になりうるモノはたくさんあれど、「優良な金融資産」がなんなのかは、時と場合や保有する本人の事情などによって異なる場合があるので難しいが、大まかに言えば、株式では「先進国のインフレ目標である年2%以上の値上がりが期待できて、信託報酬が0.2%以下の低コストなインデックスファンド」と定義しても問題ないだろう。

 こういう資産を保有していれば、手持ちの資産は年々増えていくことになる。

「価格が下がった商品」を「価格が上がった金融資産」で買う

 こうすれば「待つだけ」で商品が手に入るようになる。

 欲しいものを買いたければ、その分のお金を稼ぐ必要がある。しかし、お金を稼ぐことは誰でも簡単にできることではない。なので、商品は、誰でも、いつも、十分に買えるとは限らないのである。

 しかし、この方法であれば「優良な金融資産」を手に入れてしまえば、あとは待つだけでいいので誰でもできる。(待てるだけの寿命さえあれば)

 誰でもできる方法なので、誰もがやるべきだなぁと思う。

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