『RedDeadRedemption2』感想メモ:総評

プレイ状況

 本編クリア済み。

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総評:「観るゲーム」としては1流だが「やるゲーム」としては2流

「観るゲーム」としては1流

 時代と共に移り変わるアメリカについていけなかった「無法者」たちの最後の足掻きを、じっくりと味わえるストーリー。

 「外の世界」とは「盗む、騙す、殺す」ことでしか関われない無法者が、生き残るために「内の世界」では固く団結して生きている。

 しかし、暴力で得られるモノはどんどん少なくなっていく。それどころか、暴力を振るえば振るうほど、反撃に遭い仲間を失い、ギャングは弱っていく。

 ギャングにとって、暴力で奪えないことは生きていけなくなることを意味する。

 しかし、暴力を振るえば振るうほど、ギャングは仲間と団結力を失い、弱体化していく。

 そんな無法者たちの結末やいかに。

 本作はそんな楽しいストーリーを見せてくる。

「やるゲーム」としては2流

 プレイヤーがやることは、基本的には「長い移動」と「サポート万全の戦闘」である。

 「長い移動」はややストレスだが、「サポート万全の戦闘」は割と面白い。

 しかし、これ自体はゲームの面白さを特別に高めてはいないと思う。どれも「どこかで見たようなモノ」であり、「やっていてすごく楽しい!」というよりは「ストーリーに没入するための仕掛け」にすぎない。

 なので、このゲームは「操作していて楽しい!」というようなものではないと思っている。

「長い移動」は本当に長い

 移動手段が馬なので、目的地に到着するまで非常に時間がかかる。

 さらに、ストーリーの進行に合わせてMAP中を移動させられるので、ゲームを進めるのに本当に時間がかかる。

 「ファストトラベル」を駆使して、最寄りの町にワープしながら効率よく移動していく方法を使えば、「長い移動」を多少は緩和できる。このことに序盤から気付ければストレスを軽減できるかもしれない。

 が、それでも移動しなければならない距離は長いので、ゲームのプレイ時間を大量に確保できる人じゃないと、この「ストーリーへの没入感」を出す「長い移動」という仕組みにストレスを感じて、逆にゲームを楽しめなくなってしまう危険がある。

 筆者の体感では、このゲームは「80時間くらいガッツリプレイする気合」がないならやるべきでないゲームだと思っている。

「サポート万全の戦闘」は「やっていて楽しい!」と言えるほどのものではない

 エイムサポートや「デッドアイ」など、操作が下手くそなプレイヤーでも、「射撃が得意なアーサー」を実現することができる仕組みが揃っている。

 が、これ自体は便利ではあるものの、楽しさにつながっているのかは疑問。

 基本的にこのゲームの戦闘は、「騒ぎを起こすと敵が湧いてくる」=>「全部撃ち殺して終わり」の繰り返しである。

 一応、弓矢とナイフを使ったステルス戦闘もあるが、それも割とすぐに飽きる。

 なので残念ながら、このゲームは操作していて楽しいゲームとはいえない。

ストーリーだけを味わうのはアリ

 このゲームは「操作するゲーム」としては60点くらいだが、ストーリーは本当に素晴らしい。

 作りがしっかりしているので、常に次に何がどうなるのかが気になり、ワクワクする。

 なので、ガッツリプレイ時間が取れない人は、カットシーンをうまいこと繋いだプレイ動画を見るだけでも、かなり心地いいゲーム体験(やってないけども)ができると思う。

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