企業のメールで使っているドメインを維持しつつ、wwwのみGoogle Sitesに向ける

企業のメールで使っているドメインを維持しつつ、wwwのみGoogle Sitesに向ける

前提とやりたいこと

  • 企業ドメインをXserverでDNS管理中。
  • メールドメインは契約しているサーバーで運用中。
  • メールで使用しているドメイン(wwwなし)は今のままにする。
  • www付きのみGoogle Sitesに切り替える。

手順

1. Google Sites 側でカスタムドメイン設定

① Google Sitesで対象サイトの管理画面を開く

 右上の「設定(歯車マーク)」→「公開設定」→「カスタムドメイン」を選択

② ドメインを追加する

「カスタムドメインを使用する」を選択

ドメイン名を 「wwwの企業ドメイン」と入力

③ 所有権確認用TXTレコードを取得

サーチコンソールに飛ばされるので、企業ドメインを入力してTXTレコード(サイトの所有権証明用のコード)を発行する。
表示されたTXTレコードをコピーしておく。

2. XserverのDNS設定(サーバーパネル)

① サーバーパネルにログイン

サイドバーの「ドメイン」→「DNSレコード設定」へ

② TXTレコードの追加(所有権確認用)
ホスト名:空欄
種別:TXT
内容:Google Sitesで提示されたTXTレコード
TTL:3600
③ 既存のAレコード(wwwの企業ドメイン)を削除

ホスト名:www のAレコードが残っていると、次に追加するCNAMEと競合するため、必ず削除する。

wwwなしの企業ドメインのAレコードとMXレコードはそのまま残す(メールのため)。

④ www用のCNAMEレコードの追加

「内容」の部分は最後に「.」はつけなくてよい。コピー元にはついてるけど、入力の際にはついてるとエラーが出る。

ホスト名:www
種別:CNAME
内容:ghs.googlehosted.com
TTL:3600
おまけ:DNSレコードの種類について
レコード 何に使う? 代表例
A(Address Record) ドメイン → IPアドレス Webサイトの表示(ドメイン(例:example.com)を**IPアドレス(IPv4)**に紐付ける。)
CNAME(Canonical Name Record) ドメイン → ドメイン サブドメインを外部サービスへ(ドメインを別のドメイン名に紐付ける。)
MX(Mail Exchange Record) ドメイン → メールサーバー メールの送受信(ドメイン宛のメールの配送先サーバーを指定する。)
TXT(Text Record) ドメイン → テキスト情報 SPF、所有権確認、DMARCドメインに自由な文字列情報を持たせる(人間ではなく機械用の情報)。

3. Google Sites 側で所有権確認と公開

数分後に、サーチコンソールで「確認」ボタンを押してTXTレコードの反映を確認する。

「公開設定」で「ウェブアドレス」を適当に設定して、「公開」のボタンを押す。この時、「ウェブアドレス」の値は競合しなければ何でもいい。

次に、カスタムドメインを有効にして、「共有」の項目から「一般的なアクセス」の内、「公開済みサイト」を「公開」にする。こうしないと、設定したwwwの企業ドメインにアクセスしても、「ウェブアドレス」に設定したURLにリダイレクトされるので注意。

4. 動作確認のテストケース

・www.企業ドメイン → Google Sitesのページが表示されること。

・@企業ドメインのメール → 送受信ともに従来どおり正常に行えること。

学んだことメモ

・MXレコードがルートドメインを参照していて、ルートドメインのAレコードがメールサーバーを参照している場合、そのAレコードで設定しているドメインをCNAMEレコードで使いたいからと言って変更すると、ドメインがメールサーバーを参照しなくなり、メールが使えなくなる。(やる前に気づいてよかった。。

・TXT(SPF)レコード(v=spf1 +a:メールサーバードメイン +a:企業ドメイン +mx include:spf.sender.xserver.jp ~al)は「なりすまし防止用」の証明書みたいなもん。

・TXTレコードは照明書的な役割をするので、1つのドメインに複数設定されていても不思議じゃない。

TTL(Time To Live)=有効期限とは、ざっくり言うとDNSの世界での「この情報は何分間キャッシュしていいよ」という保存期間の指定

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