『デイヴ・ザ・ダイバー』感想メモ

プレイ状況

 メインストーリーをクリア済み。

Just a moment...

総評:中途半端なローグライク&経営シミュレーション

 大体そんな感じ。混ぜるならしっかり作って混ぜてほしかった。

 一方でもし、ローグライクと経営シミュレーションを高いクオリティで融合させられたらかなり面白いゲームになるんだろうなぁと思った。

「潜るたびに地形が変わる」のは海の浅い部分のみ

のんびり休暇を楽しんでいたダイバーの「デイヴ」

ある日、元武器商人の「コブラ」から思いがけない連絡が届く……。連絡を受けて到着した場所は、入るたびに生態と地形が変わる神秘の海 「ブルーホール」

 公式には上記のような文言があるが、実際には地形と生態系が変わるのは海の浅い部分のみであるし、それも決まったセットがランダムで抽選されるモノ。なので、入るたびに唯一無二のマップを探索できるわけじゃない。

 海の中層以降の深海は、ストーリーに関連する場所が複数あるのでランダムに地形を変えるわけにはいかないんだろう。

 なので、「自動生成ダンジョンのローグライクゲーム」を期待すると残念な気持ちになる。

 しかも、海に潜るのはこのゲームのメインコンテンツなので、何回も潜ってる内にランダム抽選のマップも全パターン覚えてしまうので、ゲーム中盤からすでに新鮮味はない。

「リソース管理ゲーム」のように見えてそうでもない

 1回の潜水における、武器などの「持っていけるアイテム」や食材や強化素材などの「持って帰れるアイテム」は限られているが、何回でも潜っていいので実はリソースを管理する必要はあまりない。適当にやってても大丈夫である。

 というのも、メインクエストに「期間の定め」がないので、好きなだけファーミングできるのである。

 しかも、潜水中にゲームオーバーになってもロストするのは「持って帰れるアイテム」のみなので、特にデメリットはない。もう1回潜ればいいだけである。

 なので、「リソース管理」をやろうと思えばできるが、ゲーム側にそれを求められていないのである。

経営シミュレーションは「おまけ」に過ぎない

 すし屋を経営して釣った魚を寿司にして売るという、経営シミュレーションパートがあるが、これも本格的ではない。テキトーにやってても店は潰れないし、売り上げの多寡はゲームの進行に大して影響しない。

ミニゲームは凝ってるがやる意味はない

 このゲームには、メインストーリーとは関係ない「ミニゲーム」がいくつもあり、それらはしっかり作りこまれている。が、メインストーリーには何も関係ないし、別に面白くもない。

 これを作るくらいなら探索や経営のメインコンテンツにリソースを使ってほしかったなぁと思う。

 料理のミニゲームはメインストーリーにも絡んでおり、クオリティも良かったし、「それをやる意味」も自然に解釈できるいい仕上がりだったと思う。

メインストーリーは可もなく不可もなく

 これも「期間の定め」がないからか、「ラスボスを倒すことに集中する」という姿勢にならず、クリアしてもカタルシスは感じなかった。「なんか終わった。」みたいな冷めた感じである。。

 そもそも「深海の危機」が「主人公の自分事」になる強いモチベーションを感じない。たまたま金を稼ぎに来てた場所に危機的な状況があるから、カネを稼ぐついでにやる、みたいな感じで、「やってることの命がけさ」に対して主人公のモチベーションがよくわからない。

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