Les Paul Standard ’50sを買おうとしているのでスペックの詳細を確認する
レスポールタイプのギターを買おうとしており、中でも『Les Paul Standard ’50s』がだいぶ気に入っている。
買うにあたっては、「実際に弾いた感じ」というのも重要だが、「そのギターのことを詳しく知ること」も大事だと思う。(ウルトラストラトはノリで買ったけど。。)
どういう作りであるが故に他とは違うのか、それには価格の分だけの値打ちがあるのか、など、知ることで判断できることが増える。
なので、この記事ではGibson公式ページの『Les Paul Standard ’50s』のカタログスペックを眺めて、各項目ごとに「それがなんなのか?」ということがわかるように情報をまとめようと思う。
しっかり理解した上でも「買おう!」と思うなら引き続き検討する。
Les Paul Standard ’50sのスペック
Gibson公式ページの『Les Paul Standard ’50s』のカタログスペックは以下の通り。
Les Paul Standard ’50s Specifications | |
Body | |
Body Material | Mahogany |
Top Material | Maple |
Weight Relief | None |
Finish | Gloss Nitrocellulose Lacquer |
Neck | |
Neck Material | Mahogany |
Neck Profile | Vintage 50s |
Scale Length | 24.75″ / 62.865cm |
Fingerboard Material | Rosewood |
Fingerboard Radius | 12″ / 304.8mm |
Number of Frets | 22 |
Frets | Medium Jumbo |
Nut Material | Graph Tech |
Nut Width | 1.695″ / 43.05mm |
End-of-Board Width | 2.26″ / 57.4mm |
Inlays | Acrylic Trapezoids |
Hardware | |
Finish | Nickel |
Bridge | ABR-1 Tune-O-Matic |
Tailpiece | Aluminum Stop Bar |
Pick Guard | Cream |
Control Knobs | Aged Gold Tophat w/ Pointers |
Switch Tip | Amber |
Switch Washer | Cream |
Jack Plate | Cream |
Electronics | |
Neck Pickup | Burstbucker 1 |
Bridge Pickup | Burstbucker 2 |
Controls | 2 Volumes, 2 Tones & Toggle Switch (Hand-wired with Orange Drop Capacitors) |
Miscellaneous | |
Strings | .010, .013, .017, .026, .036, .046 |
Case | Hard Shell Case |
Included Accessories | Includes Gibson Accessory Kit |
出典(2024年4月3日参照):
Bodyについて
Body | |
Body Material | Mahogany |
Top Material | Maple |
Weight Relief | None |
Finish | Gloss Nitrocellulose Lacquer |
Mahoganyとは
マホガニーは、豊かな中低音が特徴的な木材です。
ハムバッカーと相性がいいことは皆さんもご存じですよね。
ウォームなサウンドのイメージが強いですが、高音もしっかりと出てくれます。マホガニーにはホンジュラスマホガニー、キューバマホガニー、メキシコマホガニーの3種類があります。
よく聞くアフリカンマホガニーという材は同じセンダン科の木材ではありますが、厳密に言うとマホガニーとは違う木材です。
最近使用している和材の栴檀もセンダン科なのでそれと同じ感覚ですね。楽器で一般的にマホガニーとして、ホンジュラスマホガニーとアフリカンマホガニーが使われています。
傾向としてはどちらも似ていますが、ホンジュラスマホガニーの方が、より高音が煌びやかでヌケがいい印象です。
出典:
マホガニーと一口に言っても種類は複数ある模様。
「ホンジュラスマホガニー」は評価が高い一方で、「アフリカンマホガニー」はマホガニー材の区分ですらないらしい。
『Les Paul Standard ’50s』のスペックシートには、「Mahogany」としか書いていないので一体なんの「マホガニー材」なのかはわからない。
以下を見るに、『Les Paul Standard ’50s』もおそらくは「アフリカンマホガニー」を使っているのではないかと思う。価格的に。
楽器をはじめ家具等での使用で、本来のマホガニーは枯渇しています。そういった理由からマホガニーの代替材を採用する事は、自然な流れなのだと思います。Suhr、Ibanez、Sugi、G-Life Guitars、HISTORY、HEADWAY、dragonfly等々は、スペック表記に「アフリカン・マホガニー」とありますので、代替材である事が明確に分かります。
親切なスペック表記だと思います。
マホガニー(ホンマホ)はセンダン科のマホガニー属に属する樹。世の中には、同じセンダン科のカヤ属に属する樹もたくさんあります。このカヤ属。非常にマホガニーに酷似しているんです。性質は多少の違いがあれど、期間比重はマホガニーとほぼ変わらず。
西アフリカから中央アフリカにかけて広く分布する樹、それがアフリカン・マホガニーです。別名「カヤ」「カヤ・ウッド」と呼ばれ、マホガニー同様の木目が現れやすいため、現在楽器に以上に多く使われています。
出典:
Mapleとは
ハードメイプル、ソフトメイプル、ハードロックメイプル
メイプル材はアメリカ北部、カナダで採れる木材で、その中でも東部で採れるもの(イースタンメイプル)はハードメイプル、西部で採れるもの(ウェスタンメイプル)はソフトメイプルと分類されています。
これは以前Gibson社に質問した際に頂いた回答ですが、Gibson Custom Shop Les Paul には基本的にハードメイプルを使用し、その中でも、Gibson社の基準でのアッパーグレードを選定し、ハードロックメイプルとしてトップ材に使用するとのことでした。
出典:
こちらも「マホガニー」と同様、スペックシートには「Maple」としか書いていないので何かわからない。
推察するに、新品で定価60万円以上(2024年4月時点)する『Gibson Custom Shop Les Paul』に「上質なハードメイプル」が使われるなら、レギュラーラインの『Les Paul Standard ’50s』なら「上質とは言えないハードメイプル」か「ソフトメイプル」を使っているということではないだろうか。
Weight Reliefとは
ギターの重量を軽くするためにボディの中をくり抜く加工が「Weight Relief」らしい。
部屋でしかひかない筆者はギターの重量なんぞは関係ないので、こんな加工はない方がいい。
2016年になると、ギブソン全モデルが「HP(ハイ・パフォーマンス)」モデルと「T(トラディショナル)」モデルの2タイプでリリースされます。HPモデルは自動チューニングやゼロフレット・ナット、ヒールカットなど最先端の設計理念を惜しみなく傾注したモダンギター、Tモデルは古き良きスタイルを残したヴィンテージ・スタイルです。
出典:
2016~2017年代では「スタンダード」にも「トラディショナルタイプ」として、この加工が入ったものが出ていたらしい。
とはいえ、これは『Les Paul Standard ’50s』ではないし、見た目も全然違うので間違えることはない。
Gloss Nitrocellulose Lacquerとは
ニトロセルロースラッカー塗装とは
ニトロセルロースラッカーは綿を濃硝酸と濃硫酸の混酸に浸し化学変化を起こして出来るニトロセルロースにシンナーなどの有機溶剤を混ぜたもので、塗布し乾燥させる事で、有機溶剤が揮発し硬く透明なセルロースの膜を作ります。
長所は、透明度が高く、硬いため、磨くことによって、美しい光沢が得られます。
短所は湿気、熱、シンナーなどに弱いことです。
出典:
確かに『Les Paul Standard ’50s』を店頭で見たときに他のギター(例えばFender系のウレタン塗装)と違ってピカピカに見える。これは「よく磨かれていたから」とか、そういうことではなくて、単純に塗装の違いだった模様。
しかし、この塗装は扱いが難しいらしく、Gibson公式の「やってはいけないことリスト」がやたら長い。。
まぁリストには「しっかりとしたギターケースで楽器を保管するようにしましょう。ハードケースでの保管を推奨いたします。」とか書いてあって、これは多くの人が実践できないだろうから、このリストは「理想」であって100%メーカー推奨の環境で保管することは目指さなくても良さそう。
とはいえ、一方で、こんなリストを作らなきゃいけないくらいデリケートなギターであることでもある。ちょっと面倒くさいなぁ。。
Neckについて
Neck | |
Neck Material | Mahogany |
Neck Profile | Vintage 50s |
Scale Length | 24.75″ / 62.865cm |
Fingerboard Material | Rosewood |
Fingerboard Radius | 12″ / 304.8mm |
Number of Frets | 22 |
Frets | Medium Jumbo |
Nut Material | Graph Tech |
Nut Width | 1.695″ / 43.05mm |
End-of-Board Width | 2.26″ / 57.4mm |
Inlays | Acrylic Trapezoids |
Neck Material:Mahoganyとは
こちらも「BodyのMahogany」と同様に「なんのマホガニーなのか?」はわからないが、そもそもネック材としてのマホガニーとはどういうものなのか?ということには興味がある。
筆者は現在、Fender系のメイプルネックを使っているし、おそらくこれまで弾いてきたエレキギターにマホガニーのネックはなかったように思う。
セットネックやハムバッカーとの組み合わせで最もポピュラーな木材であるマホガニー。
ネック材の中では柔らかく軽い木材で、強度を確保するため基本的には柾目で使用します。
ベースのネック材として使用することも出来ますが、強度的に弦の張力に負けやすいので、製作時には強度を確保する工夫が必要です。サウンド的にはハムバッカーとの組み合わせが多いので、ウォームで暗めの傾向があるイメージですが、高域の特性も悪くないように感じます。
ローズウッドやエボニーなどの硬質な指板と合わせることで、ネックの剛性やサウンドを補うことができます。
ボディ材編でも触れましたが、正式にはセンダン科マホガニー属のホンジュラス、キューバン、メキシコマホガニーの3種を指します。
センダン科のアフリカンマホガニー、サペリ、チャンチン、栴檀などもマホガニーと呼ばれ代替材として利用されます。
出典:
なるほど。この材のおかげで『Les Paul Standard ’50s』からは「野太くて重く湿ったような音」がするのか。
とはいえ、マホガニーは「柔らかい木」のようなので、ネック材として「ネックの反り」を警戒しないといけなさそう。一応、『Les Paul Standard ’50s』は「ローズウッド指板」と組み合わせているようだが、ネックのベース材が柔らかいのでは、いくら硬い指板を使ってもデリケートであることに変わりはないだろう。。
Vintage 50sの感想
実際に触った感じでは、「とにかくぶっとい」という印象。
比較として『HISTORY』のレスポールタイプを触ってみたが、こちらもネックは太いものの、『Vintage 50s』よりは細く感じた。握りやすいシェイプだったのかな。
『Vintage 50s』はローポジションはネックが太い方が手首が安定して弾きやすい。
一方で、12フレット付近はネックの太さが弾きにくさに影響している。手のひらの真ん中がネックの太さに引っかかり、手首が後ろに押し出されるようなイメージ。ハイポジションは指の付け根からしっかり動かすように意識しないと動きにくさを感じる。
Scale Lengthの感想
『Les Paul Standard ’50s』はスケールが62.865cm。普段弾いている『Fender AMERICAN ULTRA STRATOCASTER』は64.77cm。
約2cmの違いだが、弦のテンションがだいぶ違う印象だった。3~15フレットまではチョーキングしたときに元が自然に指についてくるレベルで弾きやすい。あと弦を押さえる力もだいぶ少なくていいので、セーハを雑にやっても綺麗に鳴る。
Rosewoodとは
メイプルと比べると暗めで落ち着きがあり、シングルコイルやハムバッカーどちらとも相性の良いバランスの取れたサウンドです。
ローズウッドと一口で呼ばれていますが、ツルサイカチ属の総称で種類がめちゃくちゃ多いです。
指板に使われている種類としては、ハカランダやマダガスカルローズ、ホンジュラスローズ、手違い紫檀、エボニーのような見た目のアフリカンブラックウッドなどがあり、その中でも現在最も多く使用されているのはインディアンローズウッドでしょう。
今まで製作してきた感想としては、インドローズに比べると、他のローズの方が密度が高く硬さもあり透き通ったサウンドの印象です。さらにアフリカンブラックウッドに関してはエボニーに匹敵する硬さを持っています。
出典:
これもスペックシートには「Rosewood」としか書いていないが、Rosewood指板にもたくさんの種類の材がある。
メーカー公式の情報は他の部分の木材と同様に公開されていないが、『Les Paul Standard ’50s』の価格を考えると、「インディアンローズウッド」が使われている指板なんじゃないかと想像する。
Fingerboard Radiusの感想
指板を断面から見てみると、平坦ではなく緩やかなカーブが付いてます。
これが指板Rと呼ばれており、スペックなどにはRadius(半径)の頭文字のRをとって表記されています。
(例えば半径が240mmの場合は240R、インチ表記の場合は9.5R。)
数字が小さいほどカーブはきつく、大きいほど緩やかになります。
出典:
『Les Paul Standard ’50s』は12″ / 304.8mm。『AMERICAN ULTRA STRATOCASTER』は10″ to 14″ Compound Radius (254 mm to 355.6 mm)。
『Les Paul Standard ’50s』は指板のどのポジションも12と、緩やかなカーブで作られている。
弾いた感じ、あんまりよくわからなかったが弦高ははやや低めに設定されていて、弦のテンションは緩めだった。
いつも弾いている『AMERICAN ULTRA STRATOCASTER』はローポジションは10とカーブがついていて、、ハイポジションは14と平寄り。(ぽい。)ローポジションは握り込むことが多く、ハイポジションは一本弾きが多いからこういう設計なんだろうか?
Medium Jumbo Fretとは
カリフォルニアに拠点を置くフレットワイヤーの大手メーカー、Dunlop Manufacturing Inc.は5種類のフレットサイズを主に扱っています。以下のリストにはそれぞれ商品番号、名称(該当する場合のみ)、クラウンの幅と高さが記されています。
- 6230:フェンダーの楽器に採用されている中で最小のモデル (.078″ x .043″)
- 6150:ヴィンテージジャンボ/幅は広めだが6230よりも低い (.102″ x .042″)
- 6105:ナロートール/近年主流のモデル (.090″ x .055″)
- 6100:ジャンボ/現行のフレットワイヤーの中で最も大きい (.110″ x .055″)
- 6130:ミディアムジャンボ (.106″ x .036″).
どのサイズを選ぶかは好み次第ですが、フレットサイズはプレイスタイルに影響することを覚えておきましょう。弦を押さえる指がしっかりと指板に触れるようにしたいのであれば、高さが低めの6130、6150、または6230がいいでしょう。より軽い力で弦を押さえることができる6100(ジャンボ)は弾きやすく、サステインやトーン、そしてチョーキングの面でも優れていますが、弦を押さえる指が指板にまったく触れないため、小さなフレットに慣れているプレーヤーは、最初のうちは違和感を覚えるかもしれません。
出典:
『Gibson』と『Fender』の「ミディアムジャンボ」のサイズが同じとは限らないが、『Les Paul Standard ’50s』と普段弾いている『AMERICAN ULTRA STRATOCASTER』はどちらも「ミディアムジャンボ」のフレットがついている。
『Les Paul Standard ’50s』を弾いた感じでは、こちらの方がフレットの存在感を感じなかった。なので『Fender』のよりも低い?とはいえ、不満が出るレベルではなかった。
Graph Tech Nutとは
GRAPHTECH(グラフテック)は、ギターやベースのナットやブリッジサドル等のパーツ、アクセサリーのメーカーです。豊かな音を生み出すTUSQ(人口象牙)など、独自開発した素材を使い、最新の技術を用いて新製品開発を行っています。GRAPHTECHの製品は、楽器の持つポテンシャルを最大限に引き出すためのパーツやアクセサリを多数市場に提供しています。
出典:
『GRAPHTECH』はナットパーツのメーカー名。当然複数のナットを制作販売しているので、「GRAPHTECHのどのナットが使われているか?」はスペックシートからはわからない。おそらく、木材の時と同様に、公開されてないので調べてもわかんないだろう。
ナットの品質については考えたこともないが、『Les Paul Standard ’50s』には「ストラト」についているものよりゴツく、存在感のあるナットが載っていた。
Nut WidthとEnd-of-Board Width
『Les Paul Standard ’50s』はそれぞれ、「Nut Width」は1.695″ / 43.05mm、「End-of-Board Width」が2.26″ / 57.4mm。
『AMERICAN ULTRA STRATOCASTER』は「Nut Width」が1.685″ (42.8 mm)なので、ローポジションのネックの太さはほぼ同じ。一方で、「End-of-Board Width」についてはわからなかった。
しかし、『Les Paul Standard ’50s』は12フレット付近からのハイポジションが、ネックの太さと、ネックジョイントの角張りのせいでだいぶ弾きにくかったので、指板末端のサイズは結構どうでもいい。多分ハイポジションの巻弦なんて満足に手が届かないだろう。
Acrylic Trapezoids Inlayとは
インレイにはアクリル製とパール、パーロイド製があるらしく、『Les Paul Standard ’50s』はアクリル製。
まぁこの辺は飾りなんでどうでもいいかな。
Hardwareについて
NickelFinishとは
ニッケルメッキは、通電によってニッケル金属の皮膜を析出させるメッキです。ニッケルは遷移金属のレアメタルの一つで、錆びにくい性質を持つ金属です。性質は鉄に近いのですが、空気中の湿気に対しては鉄よりも安定していることから、装飾、防食の両面に利用されています。とはいえ、表面は空気中でわずかに変色することもあるため、美観の付与と保持のためにニッケルメッキに加え装飾用クロムメッキを施すのが一般的です。
・電気を使用するメッキのためで皮膜均一性がない
電流効率が同じ場合、電流密度が高いところは皮膜が厚くなり、電流密度が低いところには薄くなります。そのため、同一製品でもメッキ厚に違いができてしまいます。
特に鋭い角部には、メッキが厚くつきバリが出やすくなります。そのため、角部にRをつけられるものは出来るだけ大きくとり、隅部(特に形状部ツバのついた軸の根元等)には、できれば逃げをつくることが望ましいです。複雑な形状の場合には治具の製作が必要となります。
・皮膜自体にピンホールが多く素材自体から錆が発生してしまう
ニッケルメッキの場合、光沢剤を使うことにより水素が生じやすいので、ピンホール発生の原因となることがあります。ピンホールが発生することで、素材から錆が発生することもあります。
出典:
要するにニッケルメッキされた金属パーツは、加工のクオリティによって、バリが出たり、メッキが乗らなかった部分が発生し、素材自体が錆びるということがあるらしい。
バリに関しては丁寧にさわれば発見できるかもしれないが、おそらくメッキ上のピンホールは目視だとわからないんじゃないかと思う。
『AMERICAN ULTRA STRATOCASTER』の方は「Nickel/Chrome」でメッキしてあるので、上記の「美観の付与と保持のための加工」がされてるっぽい。
『Les Paul Standard ’50s』の方は、もしかすると経年で金属パーツがくすんできたりするかもしれない。まぁこれについては見た目に影響する程度かもしれないし、いざとなったら交換することもできるので、あんまり問題じゃないかもしれない。
Bridge ABR-1 Tune-O-Maticについて
Gibson公式のブリッジ。塗装のバリエーションもニッケル、クローム、ゴールドがあるので、ニッケルの弱点が気になる場合は塗装違いも買えるので安心。
この形はかなり好みで、ブリッジミュートする時の位置がわかりやすいし、弦を載せている部分がギザギザしているのでブリッジに置いた手が滑らない。
これは『AMERICAN ULTRA STRATOCASTER』の『2-Point Deluxe Synchronized Tremolo with Pop-In Arm』より好み。テールピースがないストラトやテレキャスはブリッジミュートをするとどうしても弦を弾くポジションがブリッジ寄りになるので、弦が揺れづらく、弾くときに力がいる。
レスポールタイプの場合は、ブリッジとテールピースが別々にあるので、ブリッジミュートをするときに2つのピックアップの中間くらいの場所を弾けるので、弦が揺れやすく、自然な力で弾けるのが好み。
Tailpiece Aluminum Stop Barについて
Gibson公式のもの。こちらも塗装違いが選択できる模様。
その他のHardwareについて
ピックガードとかノブとか樹脂パーツはあんまり興味がないので割愛。
Electronicsについて
Burstbucker 1,2
Burstbucker™ Type 1は控えめのアウトプットでネックポジションに最適です。Burstbucker Type 2は標準的なスペックでポジションを選びません。Burstbucker Type 3は高めのアウトプットでホットなサウンドですので、ブリッジポジションに適しています。
出典:
スペックシートにはフロントとリアにBurstbucker1、Burstbucker2と書いてあるが、おそらくこれはtype1とtype2がそれぞれ載っていることを示している。
公式の説明だとフロントに置くのに適したtype1、どこに置いてもいいtype2があるようで、この特徴に合わせてそれぞれを配置している模様。
試奏した感じは「Gibson公式の試奏動画とほとんど同じ音がする!」といった印象だった。まぁハムバッカー初心者の筆者はあんまり詳しいことはわからない。。
とはいえ、『Fender SILENT SIREN TELECASTER』の『Shawbuckerブリッジハムバッカー』と比べると、粘り気のある底中音域が目立つような野太い歪みサウンドが出ていた。ちなみに『Shawbuckerブリッジハムバッカー』は中高音域が目立つカラッとした歪みサウンド。
購入のモチベーション
今回の調査で、今まで分かった気になっていた『Les Paul Standard ’50s』の中身に多少は明るくなれた。やっぱ30万円オーバーのギターを買うんだからその中身はちゃんと知ってないとダメだよね。
Fender系ギターをメインで使っている筆者としては、ネックの図太さが気になる一方で、ブリッジミュートのやりやすさや粘り気のある図太い歪みサウンド、さらに図太いネックとぎっしり木が詰まったボディが弦の振動とシンクロしてブルブル震えながら音を出している様は、Fender系ギターでは味わえない良さなのでかなり気に入っている。
一方で、木材の詳細を秘密にしている点や、値段の高さがだいぶ気になる。なので気持ちよく「やっぱり買いたい!」とは今のところ思えていない。。
とはいえ、2024年4月時点では小売価格では『Les Paul Standard ’50s』も『AMERICAN ULTRA STRATOCASTER』もそんなに変わらない。(比較する機種が合ってるかわかんないけども。。
こうなると『Les Paul Standard ’50s』はお買い得感はある。。まぁ実際には他のメーカーのレスポールタイプと比較しないとダメだから、このお買い得感は幻なんだけども。そのうちそういう比較もやってみよっと。
同じ35万円なら『momose MLS1-STD/NJ LTB』も検討できる(2024年4月7日時点)
新品価格で同じ35万円程度で『momose MLS1-STD/NJ LTB』も買うことができる。
木材の質なら間違いなく『momose MLS1-STD/NJ LTB』の方がお得だと思うが、実際のところどうだろう。。
まぁ『momose MLS1-STD/NJ LTB』は絶版品だから買おうと思っても買えないけども。
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