『人喰いの大鷲トリコ』感想メモ①〜トリコに喰われるまで〜

プレイ状況

ネタバレあるよ!

 発売から時間が経っているので、今更な感じだが、この記事にはネタバレがあることを伝えておく。

『ICO』と『ワンダと巨像』が面白かったので発売から7年目にしてようやくプレイした

 今確認してみたら10年前に『ICO』と『ワンダと巨像』をプレイしていた。 

 これら2つのゲームをかなり楽しんだ記憶があり、同じ監督の最新ゲームである『人喰いの大鷲トリコ』にも興味を持っていた。

 しかし、筆者は当時PS4を持っていなかったし、買うお金や時間の余裕もなかったので、今までスルーしていた。

 世の中がPS5に軸足を移して久しい昨今、PS4がいらなくなった人からPS4をもらえ、かつ、『人喰いの大鷲トリコ』も持っていたのでついでにいただけた。

 『人喰いの大鷲トリコ』を手に入れてプレイするのに約7年もかかった。

 ずっと待ってたわけではないが、せっかくなので大事にプレイしていきたい。

ゲームの文脈を想像しながら謎解きをするの脳にすごく負荷がかかる

 『ICO』と『ワンダと巨像』もそうだが、このゲームは多くを説明しない。

 プレイヤーがゲームをプレイしながら、その世界観を想像し、ゲームの中に入り込んで、主人公とシンクロしていくのが、この手のゲームの面白いところだと思っている。

 チュートリアルも、体力ゲージもレベルも、MAPもない。そういう「メタ要素」がないからこそ、プレイヤーはすんなりゲームの世界に入れる。

 しかし、これが何とも脳に負荷をかける。多分、日頃からスキマ時間や1時間刻みになった仕事のスケジュールなどの「細切れの時間」を生きているせいで、集中力が落ちたせいかもしれない。それか年齢的なやつ。

 ゲームの世界に入り込むだけで脳に負荷がかかるのに、このゲームは謎解きをしないと先に進めない。

 これらがダブルで脳に負荷をかける。

全部調べてたくなるゲーマーのは性だが大抵何もない

 筆者にとって、ただでさえのに負荷がかかるゲームだが、「MAPは全て調べ尽くしたくなる」というゲーマーの性がより一層ゲームプレイに負荷をかける。

 しかもこのゲームは調べ尽くしても大抵は何もないことが多い。見たままの通りなのである。(ここから先はわからないが)

 そういう徒労に終わる時間も相待って、このゲームをプレイするとすぐに、すごく疲れる。

トロフィー効率厨と負けイベント

 とりわけ徒労に感じたのが、トリコに喰われる負けイベントの存在に気づかずに、リセットを繰り返したこと。

  「ゲームオーバーにならずにゲームをクリアしろ」とのトロフィーがあるので、トリコに喰われたらゲームオーバーになる!と心配して、喰われずに何とかする方法を探し回った。

 檻や洗脳装置を破壊する方法はないのか、洗脳された状態で拓ける道はないのか、と色々試した結果、そんなものはないことがわかった。

 「もういいや、ゲームをクリアして、トロコンしたかったら次は攻略サイトを見ながらやるか」と思って、トリコに喰われたら先に進めた。

 いい意味でゲーマーを裏切ってくれる面白いゲームである。

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