『人喰いの大鷲トリコ』感想メモ②〜トリコキャッチができるまで〜

プレイ状況

ネタバレあるよ!

 発売から時間が経っているので、今更な感じだが、この記事にはネタバレがあることを伝えておく。

このゲームは「弛緩」が少ないので33歳ゲーマーはすぐに疲れる

 このゲームは「絶え間なく謎解きをしていくゲーム」なので、プレイしていて疲れる。

 「難所を越えたら一旦緩くなる」ということはない。ずっとトリコと謎解きをする。

 難しい謎を解いたら次は簡単な謎になる、ということもない。基本的には謎はどんどん複雑になっていく。

 ゲーム以外の日常生活シーンで、体力が持っていかれている33歳ゲーマーの筆者は、この複雑化する謎についていけない。

 なので、1日30分くらいやって、「続きはまた明日」という具合にゆっくりやっている。

 このくらいのペースじゃなきゃとてもできない。

ある程度「死ぬ」ことは前提

 こういう謎解きゲームでは、何となく「やったら死んじゃうな」と予想がつくことでも、実はそれが正解だったりする。

 だから、謎解きのアイディアが浮かばなかったら、死んでしまう前提の大胆なチャレンジをすることになる。

 しかも、謎解きが難しくなればなるほど、そういうことをするようになりがち。

 これはこれでいいんだけども、「謎解きのために死んでもいいや」と思うと、ゲームへの没入感がなくなるのが残念。

 自分が主人公になりきっていたら、雑に崖から飛び降りたりしない。だって怖いもん。

「トリコキャッチ」のようにできることが増えると考えなきゃいけないことが増えるので辛い

 ゲームが進むと、トリコが身を乗り出して主人公をキャッチしてくれる「トリコキャッチ」ができるようになる。

 これによって、探索できる範囲が広がるが、同時に、謎解きの際に考慮しなければならない点も増える。

 今まで行けなかった場所にも、「トリコキャッチ」ならいけるかも、とか考えなきゃならなくなるので、脳の負担が増える。

 ロックマンXシリーズで「しゃがみ」が出てくる前と後では、攻略に手間が増える感じである。

ゲームを楽しむための「脳のリソース」が不足している

 実際、ゲームをやってすぐに疲れる「脳スタミナの低下」は単純に加齢だけが原因ではない。どちらかと言えばゲームをやるための脳のリソース不足が原因だと思う。

 年齢が上がるごとに、考えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことは増える。

 仕事や副業で頭を使って考え、家庭でも家計管理や自炊、将来設計などの頭を使う作業をする。

 ゲーマー全盛期だった大学時代はこういったことを一切やっていなかったので、時間も「脳スタミナ」もほとんど無限にある状態でゲームをプレイしていた。

 この時はどんなゲームも隅々まで楽しめていたが、今はそうでもない。

 今は「疲れるから、ほどほどにゲームをする」ということを意識的にも、無意識的にもやってしまう。

 苦戦するボスが出てきたら、「倒せるまでやる」のではなく、「とりあえず今は勝てないのでゲームを終了する」という具合にゲームに取り組んでしまっている。

 これはしょうがないんだけども、ゲームの楽しみ方としては雑な感じがする。熱中してない感じがする。

 かといって、ゲームをするためのリソースを極限まで省略した「放置系ゲーム」はやる気にならない。

 ゲームを全力で楽しむリソースはないけど、ヘトヘトになっても能動的にゲームがしたいくらいの「ゲーマー魂」は残っているのである。

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