『人喰いの大鷲トリコ』感想メモ③〜進めるのが苦痛〜

プレイ状況

スッキリしない謎解き

 プレイヤーが「トリコがどんな動きをできるか」がわからないから、謎を解いて先に進んでも気持ちがスッキリない。

 攻略に詰まったら、辺りを見回して乗れそうな足場にトリコの背中に乗りながら、トリコを誘導してみる。

 ちゃんと行けるとこれであれば、トリコはそこに飛び移る。無理なら指示を無視したり、吠える。

 結局、謎の解決はトリコが飛び移れるかどうかか鍵だったりする。

 なので「そんなとこに飛び乗れたんかい!」みたいな感想の謎解きが多い。

 『ゼルダの伝説シリーズ』や『portal2』のように、自分の観察力や工夫で謎を解いたわけではないので、謎を解いたスッキリ感がない。

操作が不自由

 主人公のガキとトリコの操作が非常に不自由で、動かしていてストレスが溜まる。

 これは『ICO』も『ワンダと巨像』もそうだったが、アクションゲームのくせに細かい操作がやりにくく、非常にストレスを感じる。

 特に、ガキの操作が、現在のカメラに対して方向を指定して動作するので、上り下りや振り向きジャンプをする際には、自分の操作しようとしている方向に合わせたカメラ操作も必要になる。これがかなり面倒臭い。

 例えば、梯子を降っているときに、ガキを上から見下ろすカメラにすると、写っている画面に対して「下」がなくなるので、動作が止まる。梯子を降っているガキの背中を映すカメラにすれば、写っている画面に「下」ができるので、梯子を降りられる。

 要するに、キャラ操作の左スティックとカメラ移動の右スティックをうまいこと操作しないと、目的の操作ができないのである。

 その他にも、ガキやトリコの動きが「もっさり」しているので、謎解きのために細かい動作でトライ&エラーを繰り返しているときには、非常にストレスが溜まる。

目的がわからない旅

 謎解きもスッキリしないし、キャラを動かしていてもストレスが溜まる。

 せめてストーリー展開だけでも、ゲームを先に進めたらせめてなんらかのカタルシスが得られるように、報酬が欲しいものである。

 しかし、このゲームはストーリーがよくわからないので、苦労した謎解きで何がどれだけ進んだのかがわからない。今自分が何をして、目的達成まであとどのくらいなのか、と言うことがわからない。

 これではゲームを進めるモチベーションが湧かない。

 『ICO』だったら、「物言わぬ囚われの少女」を救い出すモチベーションがあった。

 『ワンダと巨像』だったら、「亡き妻」を蘇らせたいモチベーションがあった。

 しかし『人喰いの大鷲トリコ』には、「どんな高所にもビビらない、スゴいガキ」と「なんか強い大きい動物」がいるだけで他に何も無い。誰のためのなんの冒険なのかよくわからない。

 この状態で何に向かっているのかわからない、いつ終わるのかもわからない謎解きを続けるのはまるで「何回やれば終わっていいのかわからない筋トレ」をやらされているような感覚になる。

 本当にストレスが溜まる。

進めるのが苦痛

 時間が勿体無いし、ストレスが溜まるので、もうやめちゃおうかな。どうせもらったゲームだし。

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