NISA口座と証券口座は違う
NISA口座は、証券口座の中に作る非課税の口座である。
NISA口座は、1人1つしか作れない。なので、複数の証券口座にそれぞれNISA口座を作ることはできない。
NISA口座は、開設後にも移動させることができる。ただし、手続きが面倒だったり、証券口座によっては手数料がかかったりする場合がある。
なので、なるべく自分の買い物習慣を振り返って、一番ポイントが貯まりやすい証券口座を特定してからNISA口座を開くといい。
参考
NISA口座と証券口座の関係
内容は旧NISA口座で説明しているが、この関係性は同じ
NISA口座で投資をする前に準備するお金
NISA口座で投資をするにしても、通常の株式投資とやることは同じ。なので準備することも同じ。
以下は一般的な例。
- 生活費:家族全員の生活費の半年から1年分の現金
- 各種ローン:1年間分の支払額の現金
- 教育費:向こう10年くらいで想定される分の現金
上記を用意する意図は、仮に仕事がなくなっても、株式を売らずに、次の仕事が見つかるまでいつも通りの生活できるようにするため。
これができてないと、投資した株式の価格が下がっていても、お金が必要になった時点で売らなければならなくなって損をする。
もちろん、安心のために上記以上に現金を持っておくのは悪くない。
参考
生活防衛資金について
ローンを返すか、投資をするかは金利で判断する
上記のお金が準備できたら投資を始められるが、ローンがある場合には考えることがある。
投資しようとしているお金を投資に回るか、ローン返済に回すかである。
これは金利が高い方に優先してお金を使う。
例えば「全世界株式」が年利4%、「住宅ローン」が年利5%なら、同じ100万円の投資商品とローンも持ってる場合、「全世界株式」で4万円の利益、「住宅ローン」で5万円の支払いになる。
だったら先に「住宅ローン」の完済を目指した方がいい。
しかも「全世界株式」は毎年コンスタントに価格が上がるわけではないが、「住宅ローン」は毎年確実に支払うことになる。
なお、「住宅ローン」の金利が「変動金利」で借りてるなら、その契約における金利の「最大値」で計算しておくこと。
じゃないと、金利が変わった瞬間に投資戦略を変えなければならなくなる。
参考
NISAで株式投資と住宅ローン返済のどちらを優先するか
「全世界株式」とはいえ、少なくとも10年は使わないお金で投資すること
「全世界株式」とはいえ、株式投資なので、例えば銀行の預金金利のように毎年コンスタントにお金が増えるわけではない。
「全世界株式」の年利は、10~20年くらいの長期で価格の推移を見たときに、「大体平均で〜%上がったよね」って言える数字を言っているに過ぎない。
なので、そのくらいの長期の間、放っておいても構わないくらいのお金で投資をしないと、目論見が外れることになる。
「全世界株式」の投資信託は、「純資産額」が多くて「信託報酬」が低いものを選ぶこと
「全世界株式」の投資信託はたくさんあるが、それぞれ「純資産額」と「信託報酬」が違う。
「純資産額」はその投資信託にどれくらいお金が集まっているかを示す金額。これはその投資信託がどれくらい買われているかを示し、額が多いとファンドの運用効率が上がって各種手数料が下がる可能性があったり、株式の値下がりで投資信託が消滅する危険が低い。
「信託報酬」はその投資信託を持っている金額に応じてかかる年間手数料。これは少なければ少ないほどいい。利益が多い時は、手元に入るお金が増えるし、損失が出た時に手数料の追い討ちでお金が減る量が少ない。
上記を考えると、今の所は『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』が良い。
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