『ダンジョンスクワッド』感想メモ:面白くない理由まとめ

GooglePlayのランキングが高かったのとレビュー評価がよかったので買ってみた

 スマホ向けのゲームで心底「面白い!」と思ったゲームは、2022年にプレイした『Vampire Survivors』以来全くなかった。

 流行りのゲームとして『NIKKE』や『メメントモリ』をプレイしてみるも、「ただ面倒臭いだけ」で、自分の技術や経験を使ってゲームをプレイしている感じがなく、「これなら他人がやってるプレイをチラ見するだけでいいな」と思い、すぐにやめていた。

 もしかしたら基本プレイ無料のゲームの多くは「無料のスマホゲーだからゲーマーとは言えない、『スマホぽちぽちサル』でもできるように作られているのかもしれない。」と思い、逆にお金を出してゲームをするような人に向けて作られたゲームなら無料ゲームには無い、「ゲームをやってる感」を感じさせてくれるに違いない。

 GooglePlayストアで「有料」のランキングにあるゲームをいくつか見ていて、ランキングが高く、レビュー評価も良好だった『ダンジョンスクワッド』に興味が向いた。

 価格は2023年10月時点で700円。高額である。自宅晩酌1回分くらいのお金である。(こっちの方が高いか?)

 しかし、「面白いゲーム体験ができるなら。。。」

 そう思って、買ってしまった。。

 しかし、残念ながら目論見は外れた。

『ダンジョンスクワッド』のざっくり総評

 このゲームのざっくりした総評は以下の通り。

 簡単に言うと、「普通につまらないのでやらない方が良い」ということ。

  1. 戦闘でプレイヤーがやることはタップするだけなのでつまらない。
  2. 攻略を左右する「戦利品」の中身は運次第なので、クリアできるかも運次第になり、攻略にプレイヤースキルが活かせないのでつまらない。
  3. 変わり映えしないゲームをただ何度も周回させる前提の作りになっているので、やる気にならない。

『ダンジョンスクワッド』の面白くない理由まとめ

 このゲームがなぜつまらなかったのか。理由をまとめてみる。

 結局のところ、有料の買い切りゲームに見せかけているが、やっていることは基本プレイ無料の周回作業スマホゲーと同じ。

 なお、本記事はプレイ5時間程度で感じた感想をまとめている。

戦闘シーンでプレイヤーがやることは画面のタップのみ

 このゲームの戦闘は、画面の右側から走ってくる敵に、ざっくりとタップするだけでそこに向けて攻撃が出る。

 出す攻撃は、「今使える技」が自動で出てくるので、プレイヤーが選ぶことはできない。

 なので、戦闘になったら画面をぽちぽちするしかない。

このゲームの戦闘にプレイヤーのスキルいらない

 戦闘シーンでやることは「ひたすらにタップすること」だけなので、プレイヤーのスキルは一切いらない。

 残弾数の管理やタップするタイミングも一切いらない。とりあえず敵をタップするだけでいい。

 実は、このゲームは最大5人のキャラを使って戦闘を行うものの、操作できるのはゲーム開始時に選んだ1キャラだけである。そして、そのキャラが他のキャラよりも突出して強いというわけではない。なので、性能はプレイヤーの操作するキャラも勝手に動くキャラも同じなのである。

 そんなプレイヤーが操作する1キャラだけをコントロールしても、戦闘への影響は大きくないので、そもそも操作することにあんまり意味ないのかもしれない。

キャラの強化は運次第なのでクリアできるかも運次第

 キャラを強化するための「戦利品」は、戦闘ごとにランダムで手に入る。

 そして、事前出撃画面を除けば、ゲームプレイ中はキャラの強化はほぼ、この「戦利品」以外では強化することができない。

 なので、ゲームがクリアできるかどうかは「戦利品」の中身次第ということになる。

 「戦利品」の中身は運次第でいいモノもでれば、たいして役に立たないモノも出る。いいモノが出れば攻略は捗るし、いらないモノが出続ければその周回をクリアすることはできない。

 つまり、クリアできるかは運次第なのである。

 たくさんアイテムが出ればその分攻略の可能性は広がる。が、逆に言うとそれでしか攻略の可能性を広げられないので、ゲームプレイは「おみくじ」でも引いているような気分になる。

キャラの強化を厳密にやる必要がない

 キャラのスキルはどれを選んでも大体同じなので、育成画面でもプレイヤーがやることはほとんどない。

 「戦利品」の中にキャラに新しいスキルを付与するモノがあり、これを手に入れると3つのスキルから1つを選んでキャラに習得させる。

 スキルの説明は、なんだか読みづらいUIに抽象的でよくわからない文章が書いてあるが、結局のところどれを選んでも最終的には大差はない。

 現状のパーティーが所持している他のスキルや属性とのシナジー効果を考慮して選択すると良いが、結局他のキャラでどんなスキルや属性の技が手に入るかはランダムなので、あんまり気にしてもしょうがない。

 しかも、強化が進めば「全く役に立たないスキル」はないので、雰囲気で選んで構わない。

 ここでもプレイヤーがゲームを主体的にプレイすることを奪われているのである。

説明が少ないのでやってみて想像するかない

 このゲームにはいろんな要素があるが、説明が不十分なので初見では何が何だかよくわからない。

 なので、プレイヤー自身で実際に選んでみて何が起こるのか確かめてみる必要がある。

 一応、「それを選んだら終わり!」みたいなやばい選択肢はないので、そんなに緊張感を持って選択する必要はない。初見のモノは気軽に選んでみて、「へぇ〜こうなるんだ」と気づいていけばいい。

 何度もプレイしていれば大体わかってくる。

 が、説明がしっかりしていればしなくていい苦労なのは間違いない。

プレイ内容は変わらないのにたくさん周回させる気マンマンな嫌な作り

 このゲームは、戦闘シーンも、育成シーンも大して面白くないのに、ガッツリ周回させる気だけはある。

 しかも、時間と手間をかけて周回したとしても、やることはおんなじことの繰り返しなので、周回をしてもゲーム体験は変わらない。

 筆者はこのゲームの周回をするのは諦めたので、正味なところはわかっていないが、アンロック要素を見るに、たぶん、ただちょっと数値が大きくなるだけである。

 さまざまな数値が上がる「拠点強化」。

 周回で素材を集めて強化する。

 新しいプレイアブルキャラを獲得するための「ガチャ」。買い切りゲームでこんなもん出すなよ、と思う。

 周回で素材を集めて回す。素材は大体1プレイで3~5個くらい手に入る。(少なくね?

 「プレイアブルキャラの強化」もいろいろできる。ここで鍛えると数値が上がる。

 これも周回で素材を集めて強化する。

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コメント

  1. 面白くない理由がまさにこのゲームが面白い理由なんで、単にローグライク向いてないだけでは

    • 「ローグライク」であれば、ちょうど今しがた『DeadCells』をやっているのですが、こちらはだいぶ楽しんでやってます。
      『ダンジョンスクワッド』を「ローグライク」だと思ってなかったのですが、『DeadCells』との違いで言えば、プレイヤーの技術介入具合ですかね。
      報酬が悪かったとしても、プレイヤースキルでなんとかできればやられても納得感はあるんですが、戦闘ではプレイヤーができることはただ敵をタップするだけなんで、プレイヤースキルもなんもないですよね。
      「報酬の選択にプレイヤースキルが求められる」となれば、ひたすら選択肢を選び続けるだけの、やはりつまんないゲームだと思います。戦闘シーンなんて時間の無駄ですよね。