「みんなと違う生き方」は獲物になりにくい

「みんなと一緒」が一番高くつく

 以下の記事に書いた通り、「みんなと一緒」が一番高くつく。

「みんなと一緒」は高くつく
価格は需要量と供給量で決まる  価格は需要量と供給量で決まる。  需要量の方が多い時に価格は上がり、供給量の多い時には価格は下がる。  「世界に数枚しかない、かつ、これ以上作られないカード」で、それを欲しがる人が多い時には価格は上がるが、「どれほど希少なモノだろうが、誰も欲しがら...

 結局のところ、需要が供給を上回るようなモノやサービスを欲しがる限り、いつまでも「高いコストを支払う人間」でいなければならない。

 もちろん、需給の関係から「高いコストを払うこと」から逃れられない場合もある。例えば、電気代などの生活インフラにかかるお金などは、よっぽどの不便を背負う覚悟がないと、生きている限りは多くの人と同じく、それを需要しなければならない。

 しかし、その他のものは案外、工夫次第でなんとでもあると言う話。

「みんなと同じ人」は狙われやすい

 商売も、税金も、そして犯罪も「みんなと同じ人」を狙ってくる。そのほうが低コストでターゲットを仕留められるからだ。

 釣りをする時に、「魚がたくさんいるポイント」を選んでやるのと同じことである。狩りをするなら獲物がたくさんいる場所でしたほうがいい。流行っているモノを、「流行っているから」と欲しがって飛びつく人は、まさに魚の群れの中にいる。みんなで集まってればそりゃ簡単に釣り上げられてしまいますわ。

 もちろん、自分と同じ属性の人が多くいることは、自分の欲求を満たす難易度が下がると言う点では「楽なこと」ではある。「みんなが欲しがるモノ」はどこでも売ってるし、新品はもちろん、中古でも手に入れる機会がたくさんあるだろう。しかし、それはあくまで「自分が欲しいものが市場で手に入りやすい」ってだけの話である。それを欲しがっていること自体が「狙われている」のである。だからあんまり流行りモノに熱中してはならない。

 商売も、税金も、そして犯罪も、ターゲットを定めてリソースを剥ぎ取ると言う点においては、狩りと同じである。

 なので、ターゲットになりたくなければ「狩場」に近付かないようにしたい。「狩場」の撒き餌を遠巻きに眺めて、狩人達が次の狩場に移動してからそれを拾いに行くのが一番安全でコストが安い。

「みんなと違う生き方」は獲物になりにくい

 獲物になりたくなければ、自分のリソースを奪いにくる者たちにとって、自分が「狩るコストに見合わない獲物」であると思われるような生き方をするといい。

 そのために、常に周囲の多くの人が「何をやっているか」に注意を払ったほうがいい。そいつらと同じことをしていては自分も狩人に一網打尽にされてしまう。

「新NISA」の投資ブームも狩人の視点で見たほうがいい

 世の中の流行りには上記の理由から乗っからない筆者だが、「新NISA」は積極的に利用して投資している。

 しかし、これに群がる獲物も狩人は狙っている。。

 「商売」であれば、証券会社や銀行、保険会社などが、詐欺まがいのぼったくり投資商品や、手数料ががっぽりもらえるような運用スタイルの商品を買わせてくるだろう。もしかしたら胡散臭い運用代行サービスなんてものも出るかもしれない。。

 「税金」であれば、「新NISA」で資産を増やした人たちから、将来的に「資産所得課税」などで「持ってる資産の何割か」を毎年取ってくるかもしれない。

 「犯罪」であれば、投資詐欺だろう。また「還付金」関連で釣られる人とか出そう。。「運用がうまく行ってない人は国から還付金が出るので、受け取り口座を教えてください!」とかのスクリプトで釣られんだろうな。

 流行りに乗っているときは「狙われている自覚」をしなければならない。じゃないと、あっという間にリソースを根こそぎ持っていかれる。。

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