パートナー選びには「人の内面」(内臓的な意味で)を最重視した方がいい

「健康が一番」なんて言われつつもそれを大事にしている人は多くない

 特に健康を損なう人が増えてくる40代以降の中高年は「健康が一番」と、しみじみと語る。

 これは実際その通り。

 なんとなく周囲の人間の言葉をリピートしているだけの人も多いと思うが、これは彼らが実際に痛い目にあって実感したことなんだと思っている。

 このように「健康が一番」という言葉は、大量の中高年が一大勢力となって声を上げており、それは若年層にも「知識としては」なんとなく浸透している。たぶん、若い人もこの言葉を聞いたことない人はいないだろう。

 なので、「健康が一番」という価値観はなんとなく世の中に浸透しているように思う。

 しかし、認識しておかなければならないのは「健康を一番にする生き方」である。言葉では「健康が一番」と言いつつも、徹夜や不摂生など、やっていることが「健康」を損なうことでは意味がない。

 そして、「健康を一番にする生き方」ができている人は世の中そんなに多くはない。

「お金」や「容姿」も「健康」の成果物の1つでしかない

 とはいえ、赤の他人がいかに不健康になって苦しんでも一向に構わない。

 確かに医療費をはじめ、社会のリソースが無駄になるという連帯は我々個々人には存在するが、その人の苦しみはどうでもいい。

 しかし、これが身内となると深刻な問題になる。

 そして身内の中で、「健康」を損なうと一番問題になるのが直接生活を支え合うパートナーである。

 ただでさえ核家族スタイルが一般的な現代社会においては、家族の一人一人が担う役割は多い。「健康」を損なってその役割を果たせない人が出ると、それを支えるために家族の別の誰かに負荷がかかる。

 こういう状態ではどんどん個人のリソースはなくなり、そのうち現状維持もできなくなるレベルで生活が荒れる。そうなれば幸せも何もない。

 パートナーが「健康」を損なうことがこれほどの一大事なのに、世の中のパートナー選びでは「健康」はそこまで重視されていない。

 年収がどうであるとか、どこに勤めているか、などの「お金」の話が第一優先。

 次点で見た目が好みか、などの「容姿」の話が重視される。

 しかし、考えてみれば「お金」も「容姿」も「健康」の成果物でしかない。もしそれが「健康」を犠牲にしながらの成果物であるならば、そのアウトプットは長くは続かない。早々に消えてなくなるだろう。

「健康」を損なった人の世話をするのは大変

 心身の「健康」を損なった人の世話をするのは大変である。

 その人の家庭における役割を引き継いで、その上でその人が「健康」を取り戻すための作業を手伝う必要がある。

 普通に考えてカツカツの毎日になるだろう。

 さらにここに、面倒を見なきゃいけない自身の両親や子供がいれば、それはほとんど詰んだと言っていい生活になる。

 しかも失った「健康」は基本的には元には戻らない。

 心身のダメージは寛解はするだろうが、綺麗さっぱり元通りになるのは稀である。なので、「健康」を損なう前まで発揮していたパフォーマンスは期待できない。

 これによって家族の将来設計も見直す必要が出てくるだろう。

パートナー選別の優先順位

 上記を踏まえて、筆者が考えるパートナー選別の優先順位は以下の通り。

  1. 現状の健康状態(直近3年くらいの健康診断の結果等を見たい)
  2. 健康維持のためにやっていること(運動習慣や食生活について知りたい)
  3. パートナーの家族の健康状態(「遺伝」からくる病気の可能性をここで把握したい)
  4. 年収と労働負荷について(それはいつまで続く年収なのかを判断したい)
  5. 容姿(2までの次点で「臭いデブ」は除外されてるので、嫌じゃなければおk)

 そして、おそらく世の中が考えているパートナー選別の優先順位は以下の通り。

  1. 年齢
  2. その時の年収
  3. 容姿
  4. 好みの方向性

 おそらくパートナー選別の段階で「健康」をこれほど重視する人は筆者くらいなもんだろう。

 結婚は「気持ち」だけでするものじゃない。

 なりたくない未来を避けるための条件をクリアした人の中から、最終決定は「気持ち」で選ぶものだと思っている。

筆者のパートナー選び

 ちなみに筆者が結婚した時は上記のような条件を明確に持っていたわけじゃなかったので、案の定、結婚してからパートナーの「健康」にまつわる問題でいくつかの苦労をした。

 幸いにも「健康を損なうことによる致命的な問題」は起こさずに済んだが、パートナーの「健康」を取り戻すために将来の家族計画を大幅に変更したし、「不健康予備軍」のパートナーの両親を有事の際には「ジェットサム」にする心の準備も進めている。

 問題を解決するには相応のコストがかかる。なので幸せに生きたいなら問題は起きない方がいいに決まっている。

 そして、こういう「未然に防げる問題」は未然に防いでしまった方がいい。

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