デパコスの試供品でフルメイクをキメて証明写真を撮りに行く妻がステキだった

パスポートの更新をするために証明写真を撮る必要がある

 我々夫婦は海外旅行はしないが、有事の際には出国し、他国へ落ち延びられるように備えをする計画をしている。

 そこで必要になるのは「パスポート(旅券)」と「米ドル」である。

 「米ドル」への換金はネット証券を使えばいつでも簡単にできるのでとりあえずよし。

 「パスポート(旅券)」は行政機関に出向かなければならないので、早めに準備しないといけない。そして、この申請のためには証明写真が必要になる。

10年モノになるので証明写真はキレイに撮りたい妻

 パスポートは10年モノを申請するので、そこにのっかる写真とは10年間付き合っていくことになる。

 筆者としては、その写真の写りがどうであれ、パスポートの機能を損なわないならなんでもいいと思うが、妻はそうではないらしい。

 長く持つモノだからなるべくキレイな顔面を載せたい、とのことである。まぁ気持ちはわかる。

デパコスの「試供品をプロの販売員が塗ってくれる営業」を利用してクオリティの高いフルメイクをキメる

 しかし、キレイな顔面の写真を撮るのになるべくコストはかけたくない、との素晴らしい想いが妻にはあった。

 よくありがちな、「特別なことだからお金は惜しまず使おう!」なんて甘い考えを妻が持っていなくて本当によかった。

 こんなことを許していたらお金なんていくらあっても足りなくなる。お金を払って得た快感を知ってしまったら、どうせ「特別」のハードルはどんどん下がっていくのだから。

 妻が考えた作戦は、「デパコスショップに出向き、プロの販売員に試供品でフルメイクをしてもらう」というモノである。

 これならば化粧品代はかからないし、一流の技術を持つ販売員に正しく化粧品を塗ってもらえる。自分のお金不足、技術不足を同時に補える本当に素晴らしい戦略である。

 しかも、これはいわゆる「ズル」ではない。

 実際に試供品を塗った妻はデパコスショップの潜在的な顧客になったのだ。商品の性能と名前を知った妻は、いつかショップでその時に使ったコスメを買うかもしれない。なので、店としては試供品提供の営業が成功している。妻も店もwin-winの関係なのである。

この賢い戦略に脱帽した

 自分も店も双方が損をしない形で、無料で自分の欲望を叶えられる戦略を考え、実行した妻に脱帽した。

 本当に素敵だな、この人は。

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