『メルカリ』で100円値切るヤツから始まる損失の連鎖

『メルカリ』で100円値切るヤツは多い

 筆者が『メルカリ』で売買する商品の価格帯は、5,000円以下であることが多い。

 そして、この価格帯では100円単位の値引き交渉が頻繁に起きている印象である。筆者が出品している商品にも頻繁に100円単位の値引き交渉がくる。

 確かに、商品の価格が安いので100円単位の値引きが成功すれば、「割引率」で言えば高い。

 しかし、実際の金額は数百円程度なので、そこにかける出品者と購入者の労力を考えると、かなり勿体無いやりとりだと思う。

100円の値引きにかかる時間と手間は双方にとって割に合わない

 値引きを実現させるには以下の手順を踏む必要がある。

  1. 購入者:値引き依頼のコメントする
  2. 出品者:コメントを確認し、値引きに応じるか考慮する(応じなければここで終了)
  3. 出品者:値引きを承認する旨をコメントし、値引き後の購入方法について相談する
  4. 出品者:商品情報を編集する
  5. 購入者:値引き後の価格で購入する

 少なくとも2人の人間のこれらのやり取りによって生まれる利益は、「商品が売れること」、「100円単位の得」である。

 もし売り急いでいれば「商品が売れること」の利益はある程度あるとは言えるが、5,000円以下の商品を売り急がなければならない人はそんなにいないだろう。その程度の金額では生活費の足しにもなりにくい。

 そして問題なのは2人の人間が手間をかけた結果、「購入者が喜ぶ100円程度の利益」しか実現できていないことである。

 2人の人間が作業をするにしてはあまりに少ない「余剰」である。

 そしてたった100円程度のために無駄にされたリソースを補うために、2人の人間は何かのリソースを削らなければならない。それは「集中して勉強する時間」かもしれないし、「ゲームをして楽しむ時間」だったり、「何かを考えるための体力」の場合もある。人間の時間と体力は使えばなくなるモノであり、決して無限じゃない。

 100円程度の値引き交渉は、そういう大事なリソースを削るにはあまりに無駄なリソース変換だと言わざるを得ない。

筆者はこの手の値引きに付き合わない

 筆者が『メルカリ』に出品しているモノには、売り急いでいるモノではない。全て「向こう1年以内に売れればいい」くらいに思っているモノである。

 実は、むしろ「すぐには売れてほしくない商品」もたくさんあったりする。

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 なので筆者はこの手の値引き依頼には付き合わない。付き合う必要がないのである。

 ただし、値引き依頼コメントが付くと他の購入検討者から、「値引き交渉中かな?購入は様子見た方がいいかな?」と思われてしまう可能性があるのは懸念である。そんな無駄なことはしてないので、安心して買って欲しいのだが。。

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