食料備蓄概要メモ

備蓄の必要性

社会インフラは災害で簡単に止まる

https://www.bosai.yomiuri.co.jp/feature/1381

 いつも当たり前に動いていると思っている社会インフラは、災害で簡単に機能が停止する。

 地震や台風などの大きな災害でなくとも、長雨や強風程度でも社会インフラはダメージを受けて機能が制限される。

 電車は動かないし、道路は通れないし、空港も使えない。そうなってはまともに生活することはできなくなる。

 社会インフラが脆いという前提で、自分の生活を守るために対策をしなければならない。

ちょっとしたきっかけで店からモノがなくなる

https://www.asahi.com/articles/ASQ916VR5Q91TIPE00K.html

 噂程度のことでお店から商品がなくなるなんてことは珍しくない。

 実際に災害が起きなかったとしても、それがデマ情報だったとしても、人は焦って行動する。

 なので、いつもいつでもお店に行けばモノが買えると考えては行けない。

災害当日に慌てたくないので備えておく

 災害当日はみんなが必死になって必要なものを買い漁る。

 そのスピードと熱量に合わせて行動するのは普通に辛い。きっと重たい荷物を持って、お店を何軒も回って、さらに買うためにレジにできた長蛇の列に加わって無駄な体力と時間を使うことになる。

 しかも、そこまでしても必要な物資が手に入る保証はないし、手に入ったとしても、それを他人に奪われる可能性も十分にある。

 これまでの人生の経験上、「何事も猶予が少ないほどコストが高くなる」ということを学んでいる。(特急料金とかあるよね)

 なので、平時にこそ備えを作って、災害当日に慌てないようにしたい。

4種類の備蓄

 食料備蓄は、以下の4種類に分けて備蓄を行う。

名目 詳細
行動食 1日分程度のすぐに持ち出せる量。調理は不要ですぐに食べられる食料。防災バッグと共に災害の初動で持ち出す。
避難食 3日分程度のすぐに持ち出せる量。お湯を入れるなど、簡単な調理で食べられるものならある程度入れて良い。防災バッグと共に災害の初動で持ち出す。
短期備蓄 7日分程度で持ち出しやすい形にまとめた量。簡単な調理で食べられるものも入れて良い。災害の初動が落ち着いたら持ち出すなり、消費を始める。
長期備蓄 可能な範囲で備蓄できる量。社会インフラが回復して、食糧が手に入るようになるまで生活するための備蓄。

長期備蓄の方法

 上記の「短期備蓄」と長期備蓄」は、それなりに物量があるので備蓄には工夫が必要である。
 しかも、食料には消費期限があるので、「買い込んだらそれで備蓄完了」というわけにはいかない。何事もなければ、消費期限が近い順に日常生活の中で消費していく必要がある。
 さらに、「短期備蓄」と長期備蓄」は備蓄する食糧が多くなるので、「どこに、なにが、どれだけあるか」ということを把握できるように備蓄することも必要である。
 これらを解決すために、「短期備蓄」と長期備蓄」は「ローリングストック」と「コンテナストック」という方法で行う。

ローリングストック

 ローリングストックとは、食品・日用品を「単品で」管理し、日常で消費しながら「自然に」入れ替えて使っていく備蓄の方法である。
 これは小品目で大量消費するものを備蓄する際に使う。

コンテナストック

 コンテナストックとは、食品・日用品を「箱単位で」管理し、「意図的に」入れ替えて使っていく備蓄の方法である。
 これは多品目で少量を消費するものを備蓄する際に使う。

備蓄は「普段使い」の延長なので特別なことは必要ない

 これらの備蓄方法の基本的な考え方は、『平時から使うものを多めに買い、消費しながら入れ替えて、非常時にも使う』である。
 なので、特別な防災食糧グッズを買う必要はないし、特別に高いお金を使う必要もない。
 さらに、備蓄した食料は日常生活で使っていくので、食料の消費期限の管理もそれほど厳格にやる必要がない。
 そんなに難しいことはしないのである。

1日分の食料の内訳

 1日分の必要な食料は、年齢、性別によって違うが、簡単な目安としては、『1日あたり「お米4合分」のカロリーを目安に準備する』といい模様。
 お米4合分(634g)はおにぎり換算で約13個分らしい。なかなかの量である。
 これによって得られるカロリーは2,168kcalである。(精白米100gのカロリーが342kcal)
 厳密に計算する必要はないが、備蓄のために買った食糧を確認して、食べるとどれくらいのカロリーが得られるのかは確認しておいた方がいいかもしれない。

災害時でも食べられるものを集める

 災害時には当然、使えるリソースが限られる。
 火、水、電気、調理器具など、普段料理に使っているリソースが十分に使えるとは限らない。
 なのでリソースをたくさん使う食べ物は備蓄しないようにして、「開ければ食べられる」くらいの簡単に食べられるものを備蓄するようにしたい。

参考

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